世界最大の「無印良品」 銀座にオープン! 「創業時の夢だった」ホテルも併設

世界最大の「無印良品」 銀座にオープン! 「創業時の夢だった」ホテルも併設

銀座の並木通り沿いにオープンする「無印良品 銀座」

 無印良品を展開する良品計画は4月4日、東京・銀座に「無印良品 銀座」をオープンする。「無印良品」のほか、レストラン「MUJI Diner」と日本初の「MUJI HOTEL GINZA」を併設。2018年に閉店した「無印良品 有楽町」にかわる世界旗艦店として新規出店する。
 オープンに先駆けて、4月2日に開催したメディア向け内覧会で、同社の松ア曉代表取締役社長は、「コンセプトは、『ヒトとつながる』『マチをつなげる』。銀座は世界中の方々が多く訪れる、無印良品にとって重要な意義を持つ街。無印の聖地と言われた有楽町は年間190万人の来店があったが、銀座の目標は年間230万人。実現するため、イベントを年300回開催し、MUJI passport フォロワーは有楽町の4倍にあたる20万人まで増やす」と展望する。
●日本初上陸のホテル
 注目は、世界で3店舗目となるMUJI HOTEL GINZAだ。部屋数は79室。料金は14〜15平方メートルの部屋で1万4900円から。松ア社長は、「1980年の創業当時から、ホテルを手掛けることが夢だった。昨年、中国・深センと北京にオープンして、大変好調に推移している。銀座では無印良品の商品で揃えており、まさに、MUJI HOTELの完成形」と話す。
 同ホテルのテーマは「アンチゴージャス、アンチチープ」。旅先であっても日常生活の延長の感覚で心地よく過ごせる空間と、宿泊客と土地を繋げるサービスが特徴だ。無印良品の世界観を味わえるホテルとして、すでに満室の状況が続くほど注目を集めている。良品計画がコンセプトと内装デザインを監修し、設計事務所とホテル運営を手掛けるUDSが企画、内装設計、運営、経営を行う。
 6階がフロントで、客室は7階〜10階。客室の備品の多くは無印良品の商品。バスタブや壁掛けBluetoothスピーカー、時計、アロマディフューザー、グラス、カップ、ドライヤー、タオルなど、1階〜5階で買うことができる。無印良品を試してもらい、販売につなげる狙いもあるが、松ア社長は、「ただ無印の商品を試していただくためのホテルではなく、世界中の方々が多く集まる銀座だからこそ、訪れる誰もが居心地のいい場所にしたい」と長年の夢だからこそのこだわりを語る。
 客室は、奥に細長いつくり。同社が得意とする収納技術を活用することで、シンプルで洗練されたデザインに仕上げている。座敷やバスタブ、本の有無、広さなど部屋の種類は9タイプ。どの部屋でも備え付けのタブレット端末からカーテンの開閉、空調や照明の操作が可能で、IoT家電のある生活を体験することができる。
 1階〜5階の無印良品は、店舗面積が3981平方メートルで、単独では世界最大規模となる。1階はパンや菓子などの食品、2階はウェア、3階はインナーや文房具、自転車、4階はキッチン用品や子供服、本、5階は家具や家電、寝具、収納を扱う。
 1階では青果や弁当、5階ではサイズを自由に決められる収納棚「パネルファニチャー」を新たに扱うなど、初めての試みを多数展開している。弁当は、近隣のオフィスに配達するサービスを始める。また、銀座の土地にあわせて「ATELIER MUJI」には、26時まで営業するバーカウンターを設置した。
 地下1階は「MUJI Diner」。「素の味」「楽しむ」「おすそわけ」をテーマに、野菜を中心に旬の魚介や肉料理、ジビエなどを使った一品料理を提供する。食材の生産地や生産者が分かるのが特徴だ。作り立ての豆腐を提供する工房も設置。キッチン用品などを購入することもできる。銀座に朝食を摂る場所が少ない点に着目し、朝7時30分から営業を開始する。
 バーカウンターや弁当の配達を始めるなど、コンセプトの「ヒトとつながる」「マチをつなげる」を実現しようと取り組む松ア社長は、「最大の特徴は接客とサービス、商品で無印良品の世界観が味わえること。新しいサービスや商品を展開することで、感じの良い暮らしを発展させていきたい。感じの良い暮らしは、自然や環境、生産者に配慮しつつ、生活を整えること。グローバル化が進んでも地域の良さを生かしていきたい」と展望する。さらなる施策やイベントで、有楽町の1.2倍の集客を目指す同店の動向に注目していきたい。

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