スマホ決済、使い始めるなら今のうち

スマホ決済、使い始めるなら今のうち

「餃子フェス」東京会場ではiDで行列を回避できた

 【なぐもんGO・24】 現在はキャッシュレス決済を提供する各社がユーザー獲得のためにキャンペーンを打っているが、ユーザー獲得がひと段落したらキャンペーンの数は今よりも落ち着くだろう。中でもスマートフォン(スマホ)決済を使い始めるなら、普及に向けて各社が活発に動いている今のうちが得策だ。
 PayPayやLINE Pay、メルペイなどスマホ決済事業を展開するヤフーやLINE、メルカリの決算は、キャンペーン施策による販促費の支出のために軒並み赤字に陥っている。ヤフーの19年3月期は約836億円、LINEの19年12月期1Qは約116億円、メルカリの19年3Qは約73億円の赤字だった。
 d払いのNTTドコモやau PAYのKDDI(au)、楽天ペイの楽天などは、スマホ決済の単独事業の収益を開示していないため不明だが、大きな稼ぎ頭になっているという声は聞かない。
 今はまだ各社の体力勝負が続いており、さまざまなキャンペーンを実施しているが、今後、息切れを起こす可能性は考えられる。お得に買い物するなら、キャンペーンが乱立しているこの機を逃すわけにはいかない。
●今年の餃子フェスはスマホ決済をVIP待遇
 最大10連休となったゴールデンウィーク(GW)中にも、スマホ決済ユーザーにとって嬉しいイベントが続々と開催されていた。なかでも、記者が訪れた「餃子フェス」は、iDを使っているか否かで楽しみ方が大きく分かれたイベントだった。
 「餃子フェス」では、受付で購入した食券と交換することで、定番から個性派まで、さまざまな餃子を食べることができる。ただ、食券の購入や人気な餃子には長蛇の列ができ、30分以上並ぶこともある。以前、参加した肉フェスでは、列に並んでいる長い待ち時間をどのように過ごすかが課題だった。
●iDで行列回避、3分で餃子をゲット
 前回の餃子フェスからは、iDユーザーを優遇する施策がとられていて、通常500円のチケットを購入すると並ぶことができるファストレーンにチケットなしで並べたり、食券を購入する必要がなかったりと至れり尽くせり。記者も前日にしっかりと準備して臨んだ。
 記者が利用した決済サービスは「メルペイ」。銀行口座と連携すれば、口座から残高をチャージすることができる。iDに対応しており、iPhoneのタッチ決済機能「Apple Pay」に登録可能なうえ、その場でデジタルカードを発行できる。
 発行はスマホだけで完結するので、今回はメルペイを選んだ。GW中は半額ポイント還元キャンペーンも開催しており、ベストチョイスだった。
 会場に着いたら、早速、受付で食券を購入する列を発見。iDの登録をサポートするカウンターも設置されていたが、事前に準備していた記者はすべてをスルーしてスムーズに入場。餃子を購入する際も、食券だと20分程度かかる列が、ファストレーンなら3分で済んだ。
 記者が食べたのは「博多純情ひとくち餃子」と「肉汁焼き餃子」。博多純情ひとくち餃子は、塩を少しつけて食べてみるとさっぱりした味わいで、香ばしいにんにくの味が具によくしみていた。
 次に食べた肉汁焼き餃子は、名前の通り肉汁がたっぷり。肉汁にはうま味が凝縮されており、何もつけずに食べるのが一番美味しかった。
 使ってみて気になった点は、スマホで決済端末にタッチしてから決済の処理が終わるまでに少々時間がかかったことだ。記者がiDで決済をしているうちに、3組ほどが食券と餃子を交換していった。
 食券はあらかじめ受付で購入する手間があるとはいえ、食券と餃子を交換する方が断然早い。また、通信状況に左右されるが、メルペイは口座からのチャージに少し時間がかかる。レジで残高不足に気が付くと流れが滞るので注意が必要だ。
●普及期だからこそ使うべき!
 餃子フェスのようにスマホ決済の利用を促すイベントやキャンペーンがさまざまな場所で開催されている。しばらくは続くと思われるが、スマホ決済会社の各社が赤字の中、いつまで続くかはわからない。地方では使うに堪えない場合もあるものの、お得に買い物をしたいなら、今のうちに使いはじめると良いだろう。(BCN・南雲 亮平)

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