ビックカメラが「たまプラーザ」でオープン、大型店並みの品揃えで東急沿線の空白地帯埋める

ビックカメラが「たまプラーザ」でオープン、大型店並みの品揃えで東急沿線の空白地帯埋める

ビックカメラの宮嶋宏幸社長とビックカメラ イトーヨーカドーたまプラーザ店の高木秀行店長

 ビックカメラは8月28日、横浜市青葉区の東急田園都市線・たまプラーザ駅北口のイトーヨーカドー3階に「ビックカメラ イトーヨーカドーたまプラーザ店」をオープンした。売り場面積約2000平方メートルと、同社にとっては小規模店ながら、7月1日に大阪府八尾市にオープンした3000平方メートルの「ビックカメラ アリオ八尾店」並みの品揃えを充実させた。宮嶋宏幸社長は、「この規模の店で、買い物の利便性を損なわずにどれだけ商品を詰め込めるかトライアルした。エアコンなどは全て展示できないが、大型店に引けをとらない品揃えを実現できた」と語った。
 同店は、ビックカメラで43店舗目になる。周辺の渋谷や川崎、新横浜、町田などにビックカメラがあり、沿線沿いの梶ヶ谷駅にはコジマ×ビックカメラ 梶ヶ谷店もある。新店の位置づけについて宮嶋社長は、「(周辺店舗との)バッティングはせず、むしろ近くに住む方に便利に使っていただける。イトーヨーカドーと一緒に夜10時まで開いているので、会社帰りの来客が期待できる」とアピールした。
 たまプラーザに住む人にとって、これまでビックカメラを利用するには電車で渋谷に出たり、車で川崎や新横浜まで行かなければならなかった。新店の出店により、ちょうど商圏の空白地帯が面で埋まる形となる。目標売上高は約30億円で、社員約50人とパート約20人の体制で運営する。
 店内に入ると一目瞭然だが、ワンフロアの売り場にテレビやPC、冷蔵庫、エアコンなどの家電製品のほか、酒類やメガネ、コンタクトレンズ、時計、自転車、ゲーム、玩具、化粧品、日用品、文具、リフォームに至るまで幅広い品揃えに圧巻といった感じだ。高木秀行店長によると、売り場スペースで6割が家電、4割が非家電だという。
 通路幅は1m弱と、やや狭いケースも見受けられたほか、展示棚の上に在庫スペースを確保するなど、小さな店舗の効率を最大限に生かしていることが分かる。
 「非家電を扱うと平均単価は下がるが、来店頻度が高まるなど集客効果が大きい」と宮嶋社長が語るように、日ごろの食品の購入で訪れるスーパーのイトーヨーカドーとのシナジー効果も期待できそうだ。
 店舗入口の正面にレイアウトした酒類コーナーの試飲カウンターも目玉だ。カウンターの上にあるワインなどは、1杯980円などの有料で試飲することができる。もちろん、購入した酒類をその場で飲むこともできる。会社帰りに軽く一杯や、平日や週末にワインをじっくり試飲するなど顧客からも好評だという。試飲カウンターの導入は、ビックロ ビックカメラ新宿東口店、赤坂見附駅店、新宿西口店、町田店に続き5店舗目となる。
 試飲カウンターでは、調理家電の実演販売をするなどしてアップセルにつなげる工夫も凝らしている。パナソニックのロティサリーグリル&スモークで、できたてのジューシーな肉と一緒にワインを試飲するといった楽しみ方もできるのだ。試飲カウンターの向かいの売り場を調理家電コーナーにしているのも、相乗効果を狙うためだ。
 ほかにも、リフォームコーナーではビックカメラ初となるシャワーヘッドの体験コーナーを設置。三つのシャワーヘッドから同時に水を出せるようにしたことで、水流や水圧など実際に触って体験できるようになっている。シャワーヘッドの交換というノック商材的なアプローチからリフォームビジネスにつなげるための工夫を垣間見ることができる。
 ほかにも、ネット通販とリアル店舗を融合する新たな施策として「アプリでGO!」も訴求。電子棚札にビックカメラ・ドットコムのレビュー件数や星印による5段階評価が分かるようにすることで、購入前の商品比較などに便利な機能だ。
 電子棚札はNFC(近距離無線通信)に対応しており、スマートフォンで読み込むとレビューをその場で読むこともできる。電子棚札については、新しい試みがふんだんに採用されているので、別途、詳しく紹介する。(BCN・細田 立圭志)

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