うどんイヤホンこと「AirPods」シリーズの脅威の伸びを振り返る

うどんイヤホンこと「AirPods」シリーズの脅威の伸びを振り返る

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 Twitterのハッシュタグ「#耳からうどん」をチェックすると、Appleの純正ワイヤレスイヤホン「AirPods」を身に着けた自撮り写真や製品パッケージ写真が多く投稿されている。 家電量販店・オンラインショップの実売データを集計する「BCNランキング」によると、2019年3月にモデルチェンジし、「Hey Siri」と呼びかけて操作できるようになった第2世代AirPodsの売れ行きは好調。今年の3月以降、AirPods全体の販売台数は前年超えが続いており、前年同月と比べた伸び率は最も高かった6月で351.8%に達した。
 今年11月以降、ノイズキャンセリング機能を搭載した次期モデル「AirPods 3(仮)」が早くも登場するという噂を聞きつけ、完全ワイヤレスイヤホンをリードする、AirPodsシリーズの過去3年弱の販売動向を振り返ってみた。
●新規参入から3年弱で完全ワイヤレスイヤホンの覇者に
 AirPodsの最初の発表は16年9月。イヤホンジャックを廃止した「iPhone 7」とともにデビューした。国内では同年12月13日に発売(店頭販売は12月19日から)、今年12月で丸3年目を迎える。
 発売翌月の17年1月のAirPodsの販売台数を1とすると、17年10月が5.43、18年10月が17.95と順調に拡大。発売直後は品薄が続き、入手困難だったが、17年5月以降、潤沢に入荷し始め、売れ行きが加速した。直近の19年9月は、消費増税前の駆け込みも重なり、販売台数指数が23.65を記録。完全ワイヤレスイヤホン新規参入後、最多の水準だった。
 シリーズ展開は、初代、第2世代、ワイヤレス充電ケース「Wireless Charging Case」付き第2世代の計3製品。Appleのオンラインストアでの販売価格でAirPodsが1万6800円(販売終了)、AirPods with Wireless Charging Case(MRXJ2J/A)が2万2800円、AirPods with Charging Case(MV7N2J/A)が1万7800円。Qi対応の充電マットに置くだけでワイヤレス充電可能なWireless Charging Case単体は8800円。
 フリマアプリ「メルカリ」では、新品未開封のAirPodsが送料込み1万8000円前後で売られている。10月7日にiOS版が先行スタートした「PayPayフリマ」でも、出品価格がほとんど変わらなかった。AirPodsの販売台数指数の伸びの動きをみると、フリマアプリの取引数拡大とリンクしていると考えられなくもない。
 10月7日に通期業績予想の下方修正を発表したビックカメラは、その理由として、一部のカテゴリで売上総利益率が低下した結果、売上総利益額が想定を下回ったとしている。利益率の低いアイテムといえば、ゲーム機やPCと並び、Apple製品が思い浮かぶ。CtoCのEC市場の拡大は、現状のAirPodsのように、リセールバリューの高いアイテムの人気をさらに高めそうだ。(BCN・嵯峨野 芙美)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。

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