フィリップス、14年かけて開発した睡眠の「質」を高めるウェアラブルヘッドバンド「SmartSleep」

フィリップス、14年かけて開発した睡眠の「質」を高めるウェアラブルヘッドバンド「SmartSleep」

フィリップスの「SmartSleepディープスリープヘッドバンド HH1610/02」

 「フィリップスが睡眠から日本の健康な生活を変える。『SmartSleep』というソリューションで、睡眠という新事業領域を開拓する」。フィリップス・ジャパンの堤浩幸社長は11月7日に開催した新製品発表会でこう語りながら、質の高い睡眠が得られるウェアラブルヘッドバンド「SmartSleepディープスリープヘッドバンド HH1610/02」を披露した。発売日は11月26日。リアル店舗がビックカメラとヨドバシカメラ、ECがアマゾンと楽天、ビックカメラ、ヨドバシカメラで販売する。アマゾンと楽天では、7日から事前予約受付を開始。税別の販売価格は4万2380円。
 HH1610/02は、すでに米国で販売しており、日本では同社のSmartSleepソリューションの第一弾となる。寝るときに、センサー搭載のヘッドバンドを頭に装着することで、深い睡眠とすっきりした目覚めが得られる。
 SmartSleepは、フィリップスが14年かけて開発した技術を搭載。センサーは、おでこと耳の裏の2カ所で睡眠の段階をリアルタイムで測定する。耳の裏は、消耗品のスマートスリープセンサー(新製品に30個/2980円を同梱)を貼り付ける。1個でおよそ3日の利用ができるという。
 通常、睡眠中に眠りの浅いレム睡眠と深いノンレム睡眠を繰り返しており、新製品は睡眠して比較的早い段階におとずれる深い睡眠状態の「深睡眠」に働きかける。
 具体的には、深睡眠の徐波睡眠という段階に入った際に、オーディオトーンという500〜2000Hzのホワイトノイズのような音をランダムに流すことで、徐波睡眠の振幅幅を大きくしたり、持続時間を長くすることで質の高い睡眠に導くという。
 オーディオトーンは、アルゴリズムにより睡眠の状態に合わせて自動で音量や長さなどを調節する。また、身体の慣れを防ぐために音の大きさや長さは毎回変化する。なお、覚醒やレム睡眠のときは音は流れない。
 スマートフォンの専用アプリでは、睡眠状態と睡眠スコア、オーディオトーンの発生回数を可視化して確認したり、世界の同年代の睡眠の質や量などを比較したりできる。
 なお、フィリップスでは、効果が期待できたり、推奨したりする対象者を次のように上げている。18歳以上の人、睡眠時間の不足が原因で、日中の眠気などを感じる人、睡眠時無呼吸症候群や不眠症などの睡眠障害と診断されたことがない人、オーディオトーンが聞き取れない視覚障害と診断されたことがない人である。
 新製品は、あくまでも睡眠の質を高めるための製品で、睡眠障害などを治すための医療機器ではない。その点は注意が必要だ。
 日本の睡眠時間は、OECD諸国の中で最下位の7時間ちょっと。この数字は、赤ちゃんからお年寄りまで含めているため、多くが7時間より少ないとされる。
 フィリップスでは、購入ターゲットとして、人口の40%に相当する毎日の睡眠時間が6時間未満の4700万人のうち、前述の条件などを踏まえた約800万人になるとみている。

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