ブルーエアが価格ハードルを大幅引き下げ、「Classic X05」で高価格帯モデルの拡大狙う

ブルーエアが価格ハードルを大幅引き下げ、「Classic X05」で高価格帯モデルの拡大狙う

センサー機能を外すことで、ブルーエアの高い空気清浄力をよりリーズナブルに体験できるようにした「Classic X05」シリーズ

 スウェーデンの空気清浄機ブランド「Blueair(ブルーエア)」の販売代理店セールス・オンデマンドは11月27日、空気清浄機の市場動向と新製品のマーケット展望に関するプレスセミナーを開催した。
 1996年にスウェーデンで創業したBlueairは、現在では60か国以上に販売網を広げ、CADR(クリーンエア供給率)では多くの評価機関でNo.1を獲得している。日本では2010年に販売を開始し、8年でハイエンドの空気清浄機メーカーとしてのポジションを確立しつつある。
 アジアコーポレートセールスマネージャーのクリストファー・チャン氏は「日本は世界の他の国と販売されている空気清浄機のポートフォリオが異なる」と日本市場の特異性について言及。韓国や中国などの近隣のアジア諸国では空気清浄機能に特化した単一機能のものが過半数を占めるが、日本は16%と少数派。加湿や除湿などの多機能モデルが大半を占めている。
 「性能はよいが、価格も張る」という印象のあるBlueairだが、17年には2万円を切るカジュアルライン「Blue by Blueair」シリーズを発売するなど、ボリュームゾーンに向けた戦略もとっている。17年の統計によると日本における空気清浄機の販売金額は1〜3万円が47%。平均で約3万3000円と世界的にみても低価格帯が売れる傾向にある。
 「Blue by Blueair」シリーズは売れ行き好調で、これまでBlueairに手が届かなかったユーザーからも広く受け入れられているが、一方で本来販売したい「Classic」シリーズの存在感が薄まってしまったという悩みもあるようだ。こうした課題を解消するため、「高機能の訴求」と「価格のハードルを下げる」という二つの使命をもって11月9日にリリースしたのが「Classic X05」シリーズだ。
 「Classic X05」シリーズは、空気清浄力やデザインはフラグシップモデル「Classic i」シリーズと変わらない。異なるのは、汚染物質や温度、湿度などを検知するセンサーがないことだ。
 セールス・オンデマンドでブルーエアグループの荒井加奈子マネージャーは「最高品質の空気清浄機能は欠かせないが、センサーは不要というお客さまは一定数いる」と新製品のニーズを説明。センサーを外すことで、価格は他社のハイエンドモデルと同等程度になった。
 「Classic X05」シリーズの公式オンラインストア全別価格は、推奨フロア面積が72平方メートルまでの「605」が8万9800円、40平方メートルまでの「405」が6万4800円、26平方メートルまでの「205」が4万9800円。
 さらにセンサー付きの「Classic i」シリーズも価格を見直し、「680i」が13万円から9万9800円に、「480i」が9万円から7万4800円に、「280i」が7万円から5万9800円に大幅値下げ。これは「Classic X05」シリーズと比較すると1万円の価格差だ。カジュアルシリーズの「Blue Pure 221」も12月14日にリニューアル。カラフルなプレフィルターを多彩に揃えた「Blue Pure 231」を3万9000円で発売する。
 2018年は5年ぶりに流行の兆しがある風疹や季節に関係なく蔓延しているインフルエンザ、規制緩和で再度悪化している中国の大気汚染など、さまざまな空気環境汚染に関するトピックがあった。空気清浄機の市場は横ばいだが、機能の高いプレミアムモデルのニーズは伸びていくことが予測される。Blueairはマーケティングを大きく見直すことで、この新たな需要の取り込みを狙う。(BCN・大蔵 大輔)

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