今度の『ウォークマン』新作はハイレゾ入門機と金ピカボディーの超ハイエンド機に注目!

今度の『ウォークマン』新作はハイレゾ入門機と金ピカボディーの超ハイエンド機に注目!

@DIME アットダイム

■連載/折原一也のAudio&Visual最前線

 9月上旬にドイツ・ベルリンで行われた「IFA 2016(国際コンシューマ・エレクトロニクスショー)」で発表された、新型ウォークマン。ハイレゾプレイヤーとして注目されるモデルは、タッチパネルでリニューアルした“ウォークマンA”こと『NW-A35』、金に輝く超ハイエンド『ウォークマン NW-WM1Z』に注目したい。

■ウォークマンの入門シリーズ”ウォークマンA”が全面タッチパネルでリニューアル

 IFA 2016の会場では、ソニーがハイレゾ入門モデルにあたる”ウォークマンA”の最新モデル『NW-A35』の展示が行なわれた。欧州では10月からの発売を予定している。

 


IFA 2016で展示された”ウォークマンA”の最新モデル『NW-A35』

 現行のウォークマンAシリーズからの最大の変更点は、ボタンによる操作から3.1インチの全面タッチパネルによる操作を採用しこと。音楽プレーヤーとしての再生ソフトウェアは独自のものを採用している他、3.1インチ画面というスマートフォンよりも一回り小さいボディもあり、音楽プレーヤーらしい操作系を実現。本体の5色のカラーと合わせたUIデザインも特徴的だ。


UIのデザインも5色の本体バリエーションと合わせられている

 音楽プレーヤーとしての基本設計は、後ほど紹介する超ハイエンドモデル、『NW-WM1Z』と同じくデジタルアンプ「S-Master HX」の最新世代を搭載しており、DSDフォーマットの音源にも新たに対応する。Bluetoothによるハイレゾ伝送コーデック「LDAC」ももちろん採用し、連続再生時間は45時間となっている。

『NW-A35』が日本国内でどのようなラインアップになるかは不明だが、欧州では従来どおりハイレゾ対応デジタルNCヘッドフォン同梱モデルも用意されており、ハイレゾとノイズキャンセルを一台でカバーできる最新モデルとして注目したい。

■豪華絢爛! ウォークマン『WM1Z』は金メッキ筐体の超ハイエンド

 ポータブルオーディオ高音質化の波に乗り、実売5万円超、10万円超、20万円超と“超高額モデル”の発表・発売が相次ぐ“超ハイエンド携帯音楽プレーヤー”。IFA 2016プレスカンファレンスにて発表されたウォークマン『NW-WM1Z』は、そんな超ハイエンド路線を極めた豪華絢爛なウォークマンだ。


金色に輝く『NW-WM1Z』

『NW-WM1Z』最大の特徴は、見た目にも”ゴージャス”と呼ぶしかない最上位の筐体デザインだろう。従来から採用し好評の銅素材シャーシをそのまま、筐体にまで拡大採用し、純度約99.7%の金メッキでコーティングし、つや消しの鈍いゴールドの輝きを放つ。従来からゴールドを筐体に採用したいというデザイナーの声もあったと聞くが、本当に金メッキで携帯音楽プレイヤーが製品化されたことになる。

 金メッキ採用の理由は内部損失を下げることで高音質へと導くためだが、言うまでもなく貴金属を使った事は価格にも影響しており欧州での予想実売価格は3300ユーロ。日本円換算では30万円以上にもなる計算だ。


銅のシャーシを金メッキで塗装

『NW-WM1Z』のシャーシ素材である銅も比重が高いため、本体重量は455gと、ポータブルプレーヤーとしては見た目・重さともインパクトは強烈。

 なお、同時に発表された『NW-WM1A』はアルミ素材でカラーはブラックに塗られる。価格は1200ユーロと『NW-WM1Z』に続く位置付けとなる。

■新世代のデジタルアンプ「S-Master HX」を搭載

「WM1Z」と「WM1A」で強化されたポイントは、何もゴージャスに輝く筐体だけではない。まず、ウォークマン最大の特徴であるソニー独自のフルデジタルアンプ「S-Master HX」は、本機から最新世代となり、PCM384kHz/32bit、DSD 11.2MHzのネイティブ再生に対応と、性能を大幅に向上させている。

 内部の音質チューニングは、高インピーダンスヘッドホンにも対応を図るべく、出力が60W+60W(16Ω)に強化された電源の他、随所に高音質パーツを採用。これらの作り込みは高音質ヘッドホンとして名を馳せた『NW-ZX2』をベースとしてブラッシュアップ。特に「WM1Z」は音響抵抗、ヘッドホンジャックの線材などに上質な部材を採用し、高音質化を図っている。


同時に発表された「WM1A」

 UI(ユーザーインターフェイス)はタッチパネル対応としながらも、従来のAndroidベースではない独自OSを搭載。「WM1Z」が内蔵メモリ256GB、「WM1A」が128GBとなっており、いずれもmicroSDスロットによるメモリ増設にも対応している。

 近年のヘッドホントレンドを反映して、通常の3.5ミリのイヤホンジャックの他にバランス出力も搭載し、JEITAで策定された新方式4.4ミリタイプを採用する。

 超ハイエンドモデルとして象徴的なゴールドのボディで登場した「WM1Z」、そして兄弟機の「WM1A」だが、その高音質へのアプローチはウォークマンで培ってきた高音質化手法の延長線上にある。

 日本での発表・発売も期待されるモデルだけに、日本に金ピカのウォークマンを持ち歩く人を目撃する日も近いに違いない(※)。

※その後、『 NW-WM1Z』『 NW-WM1A』は10月29日に発売されることがソニーから発表されました(編集部)。

取材・文/折原 一也

PC系版元の編集職を経て2004年に独立。オーディオ・ビジュアルをメインフィールドとし、デジタル機器全般の製品記事を手がける。2009年より音元出版主催のVGP(ビジュアルグランプリ)審査員。

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