おいしいご飯を炊く秘訣は「正確な水量」だと教えてくれるアイリスオーヤマの炊飯器

おいしいご飯を炊く秘訣は「正確な水量」だと教えてくれるアイリスオーヤマの炊飯器

@DIME アットダイム

 新米の季節。ぜひ美味しく食べたいが、そのときにこだわりたいのが炊き方である。10万円クラスの高級炊飯器を使って炊くのもいいが、美味しく炊くために大切な水加減を間違ってしまえば、高級炊飯器を使っても意味はない。

 アイリスオーヤマが行なったご飯の食味に関する調査によれば、炊飯の際に基準となる水の量に約4.5%を超える過不足があると、ご飯は美味しさが損なわれるという。さらに同社の調べによれば、内釜の水位線を目安とした目視による水の計量では、常に約4.5%以内の範囲内に収められる人は3合で約55%、1合で約20%に留まった。約4.5%の範囲を具体的に言うと、1合だと5cc、3合だと20ccを超えない範囲であり、なかなかシビアである。

 この調査結果を聞くと、簡単なはずの炊飯器でさえ使うのが難しく感じられる。水加減に自信が持てなくなってしまった人もいるのではないだろうか? しかし、同社が9月30日から出荷を開始した『銘柄量り炊きIHジャー炊飯器3合』を使えば、ご飯を炊くときに水の計量で神経質にならずに済む。それは、最大の特徴ともいえる米と水の重量を計測する「量り炊きモード」により、常に最適な水量で炊飯できるためである。

■米の量から最適な水の量を計測

『銘柄量り炊きIHジャー炊飯器3合』が搭載する「量り炊きモード」は、重量センサーで米と水を計測し、最適な水量を知らせる。最適な水量のバラつきを抑えられることにより、日々の炊きあがりのムラをなくすことができる。具体的な炊飯の手順は次の通り。

1.銘柄や固さを炊飯メニューから選択
2.フタを開け、計量ボタンを押す
3.洗米する前の米を内釜に入れ、再び計量ボタンを押す。すると、計量ボタンのランプが点滅し、必要な水量が表示される
4.内釜に米をとぎ入れ水も投入。水の投入量に合わせて、表示されている水量が減っていく
5.適量になると「OK」と表示。フタを閉じ炊飯を開始する

 以上の手順でご飯を炊くことができるのが「量り炊きモード」だが、『銘柄量り炊きIHジャー炊飯器3合』という商品名が示すように、は銘柄ごとに最適な水量と火力で炊き分けることができる。炊き分けられる銘柄は全部で31。〈コシヒカリ〉や〈あきたこまち〉〈ひとめぼれ〉〈つや姫〉〈ゆめぴりか〉などといった主立ったものは対応している。「量り炊きモード」で炊いた〈ゆめぴりか〉〈つや姫〉〈コシヒカリ〉を食べたが、銘柄ごとの味の特徴が明確に表れていた。

 また、「量り炊きモード」のメリットは、銘柄ごとに異なる最適な水量でご飯を炊くことができることだけでなく、米の量が合数ピッタリでない場合でも常に最適な水量で炊けることにある。『銘柄量り炊きIHジャー炊飯器3合』も対応しているが、内釜の水位線に目合わせて水を入れて炊く一般的なやり方だと、米の量が合数ピッタリでないと水加減が難しい。しかし、米の量を計測することで水量を計測する「量り炊きモード」だと、極端な話、米の量が2.3合などという中途半端な量だったとしても最適な水の量がわかるというわけである。

 これも同社の調査によるものだが、米の量を量るときも人によって誤差があるという。モニターに計量カップで2合の米を量り取ってもらうことを100回繰り返したところ、正しくは300g入れなければならないところ、288〜323g?の間でバラついた。毎日、同じように炊いているはずなのに食べた感じが異なるとしたら、それは米と水を正しく計量できたつもりでも、できていなかったため。重量センサーで米の量を検知した方が正確であり、それに合わせて算出した正確な水量を入れて炊いた方が、ご飯が美味しく炊けるというわけである。

 米を計量する計量ボタンは、本体上部ではなく本体正面に設けられた液晶画面の横に設けられている。水の投入量が残りわずかになった場合や、水を入れすぎてしまった場合は、ブザーで知らせてくれる仕組みだ。


一般的な炊飯器にはない計量操作部

 しかし中には、洗米する前の状態で最適な水の量を計測することに違和感を憶える人もいるだろう。洗米すると米が水を吸収するので、洗米する前に計量した水の量を入れると、水がやや多くなるからだ。だが、この点に関しては心配無用。銘柄ごとに水分吸収率を加味した上で水分量を計算しているという。

■炊飯器がおつひとIHコンロに分離

 さて、『銘柄量り炊きIHジャー炊飯器3合』のユニークな点は、「量り炊きモード」の搭載だけではない。実はもっと驚くべき特徴を備えている。それは、上下に分離でき、上部をおひつ、下部をIH調理器として使えることだ。「量り炊きモード」の要である重量センサーはIHコンロの底面に設けてあり、おひつとIHコンロを合体させて炊飯器として使用するときは、非接触給電と赤外線でで連動する仕組みだ。IHコンロの後部にしか電源コードが接続できないが、この仕組みにより、炊飯はもちろんのこと、メニュー操作と計量ができる。IHコンロは最大火力が約1000Wだが、炊飯時は最大800Wの火力でご飯を炊く。


炊飯器をおひつとIHコンロに分離


IHコンロ。おひつと分離すると、普段は隠れているIH操作部が表れる。底面には「量り炊きモード」の要となる重量センサーが配置されている

 なお、上下に分離して上部をおひつとして使うと、給電されないため保温機能が心配になるかもしれないが、側面などに断熱材を入れているという。また、熱伝導性と蓄熱性に優れた銅を内釜にコーティングしていることも、保温には効いている面がある。加熱源が分離することや3合炊きで長時間保温の必要性が高くないことから、一般的な炊飯器と違い、保温対策のアプローチは異なるものになっている。

■2017年から米家電事業を拡大

 美味しいご飯を炊くための適正水量を銘柄ごとに求めるというのは、気が遠くなるような研究だが、同社が美味しさに強くこだわるのは、米屋という側面もあるからである。米屋がつくる米家電だから、そのこだわりは並大抵のものではない。

 同社は2013年に精米事業に参入し、東北産を中心に多彩な銘柄を扱っている。ホームセンターなどの売場では、米蔵を模した「米蔵売場」で米、炊飯器や精米器といった米家電など、米に関するものを一体で扱う売り方に取り組んでいるほどである。

 そもそも同社は、東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県に本社を置いているので、「農業の復興なくして東北の復興はない」という想いが非常に強い。精米事業への参入も、この想いによるものだが、美味しく食べられないことには米の消費は拡大せず、農業の復興は遠い。農業の復興という使命から、美味しいご飯を炊くことにこだわり、米と水の関係を追究してきた。

 そんなこだわりを反映したのが、今回発売された『銘柄量り炊きIHジャー炊飯器3合』だが、炊飯器をはじめて発売したのは2015年11月。2009年から本格的に立ち上がった同社の家電事業の中でも、炊飯器や精米器といった米家電はまだ新しい部類だ。

 しかし、2017年から同社は、米家電で攻勢をかけていく。2016年の米家電の売上は10億円。市場シェアは0.8%とのことだが、2017年は30億円(市場シェア2.3%)、2018年は60億円(同4.7%)を目指すという。そのために、ラインアップも拡大し、2017年以降も新商品の投入が相次ぐ予定だ。

 ただ同社によれば、米家電が想定しているのは炊飯器と精米器の2つ。炊飯器と精米器のラインアップを拡大するだけで売上目標を目指すというのは、かなりチャレンジングなことのように思える。炊飯器、精米器に次ぐ、新しい米家電の創造と育成も欠かせないだろう。

 とはいえ、こんな外野の心配は同社も想定済みのはず。ユーザー目線の不満解消型商品である「なるほど家電」を、同社では家電の開発コンセプトにしているというので、何か準備をしていると期待したい。

製品情報

http://www.irisohyama.co.jp/okome-kaden/rc-ia30/

文/大沢裕司

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