COMPUTEX TAIPEI 2017 - 各社から強化ガラス採用ケースが多数出展、Micro-STXケースも早速登場

COMPUTEX TAIPEI 2017 - 各社から強化ガラス採用ケースが多数出展、Micro-STXケースも早速登場

画像提供:マイナビニュース

●最新ケースをひとまとめで紹介
現在の自作PCのトレンドは、LEDの同期制御と、ハードチューブを使った水冷である。こういったPCの見た目を楽しむために、最近のPCケースは強化ガラスを採用した製品が非常に目立つようになっており、今回のCOMPUTEXでも、そうした製品を多く見ることができた。それでは、各社ブースで注目のPCケースを紹介していこう。

○あのLevel 10が復活、その名も……

Thermaltakeのフラグシップモデルと言えるのが、同社の創立20周年を記念する「Level 20」である。古くからの自作ファンには、以前、創立10周年のときに発売された「Level 10」について覚えている人もいるだろう。Level 20は、マザーボード、電源、ストレージを個別のボックスに分けるというコンセプトを踏襲しつつ、デザインを一新した。

Level 20は、3つのボックスそれぞれに5mm厚の強化ガラスを採用。強化ガラスは一般的に、ネジで固定する方式が多いが、これはヒンジを採用しており、簡単に開け閉めすることができる。年末あたりに量産を開始し、価格は12万円程度になる見込み。Level 10のときと同じように、カラバリ、低コスト版などの展開も考えているとか。

そのほかにも、多数のPCケースが展示されていたのだが、とにかく派手だったのが「Core P7 TG」。従来のCore P5の両側を拡張したようなスタイルになっており、両側それぞれにラジエータやリザーバを追加することができる。Core P5はアクリルだったが、Core P7 TGでは強化ガラスが採用された。価格は21,000円程度の見込み。

○曲がった強化ガラスを採用したCosmos

Cooler Masterは、大型ケース「Cosmos」の最新モデル2機種を紹介していた。まず、同社25周年記念モデルとなるのが「Cosmos II 25th Anniversary Edition」である。これは、既存のCosmos IIをベースにしたモデルで、サイドパネルとして折り目のある強化ガラスを採用しているのが特徴。価格は4万円台後半で、7〜8月の発売予定だ。

またCosmosラインの後継モデルとなるのが「Cosmos C700P」だ。MasterCaseシリーズのコンセプトであるモジュラーデザインを取り入れたということで、自由度が向上。マザーボードを倒立配置にすることも可能だという。こちらは11月〜12月の発売予定。

そして注目したいのが、「MasterBox Q300」シリーズである。非常に自由度が高いモデルで、アクリルのサイドパネルは左右どちらにも配置が可能。さらに、このサイドパネルは正方形になっているため、上下左右の向きも自由だ。これにより、I/Oパネルの位置が変えられるようになっており、内部のパーツが干渉するようなときに便利だろう。

この新型MasterBoxは、最もシンプルなノーマル版に加え、四隅にハンドルを付けたプロ版、前後と上下にカバーを付けて斜めに置けるゲーミング版というラインナップを展開する計画。こちらは10月の発売予定だ。

○ガラスの次は木材が流行る?

ここ数年、奇抜とも言えるようなユニークなケースを展示し、注目を集めてきたIN WIN。今年は何が出てくるか……と期待していたら、出てきたのが球形PC「Winbot」である。トム・クルーズ主演の映画に出てくる宇宙船がモデルとのことで(オブリビオンのバブルシップだろうか?)、ケースは球形のアクリルになっていた。

自動でフタをオープンする機構を搭載。また、前面には3Dカメラも内蔵しており、ジェスチャー認識による自撮りが可能だという。ただ、さすがにこれは市販する計画は無いそうで、残念ながら展示だけとなる模様だ。

実際に発売予定の製品で面白かったのは、トップパネルやフロントパネルに本物の木材を活用したモデルが多かったことだ。デザイン的に温かみを感じられ、リビングに置くのにも良さそうだ。

●今度は"四つ葉のクローバー"型?
○今度は"四つ葉のクローバー"型?

DEEPCOOLのブースで注目は「Quadstellar」。2年前のCOMPUTEXで、同社は"三菱型"の「Tristellar」を展示していたが、名前から分かる通り、三つ葉から四つ葉に進化したのがQuadstellarである。TristellarがMini-ITX向けだったのに対し、QuadstellarはE-ATXまで対応、4wayグラフィックスもサポートする。9月に量産開始の予定。

○早くもMicro-STXのケースが登場

SilverStoneは、新フォームファクタMicro-STXに対応するケース「RVZ04」を展示していた。ASRockのベアボーンと同様に、ドライブベイは無く、ストレージはマザーボード上のM.2のみ。Micro-STXはまだマザーボードも発売されていないが、ケースを製品化するとしたら年末〜来年あたりになるのではとのことだった。

また新シリーズとして登場するのが「Lucid」(LD)シリーズである。Mini-ITX向けの「LD01」は、3面にアクリルパネルを採用。マザーボードはバックパネルが上に来る配置で、ボトム側の14cmファンで効率的な排気を行う。価格は99ドル程度の見込み。

○4面強化ガラス採用の新シリーズ

Lian Liは、新シリーズ「Alpha」を展開する。ミドルタワーの「Alpha 550」は、強化ガラスを4面に採用したモデルで、様々な角度から内部を見ることができる。ラジエータは7cm厚まで、フロントとトップ側に最長36cmサイズの搭載が可能となっている。「Alpha 330」はその低コスト版で、同構造ながら、強化ガラスは2面に減らされている。

○卓上ケースがいよいよ発売に

CRYORIGは、モニタースタンド型の「TAKU」を展示。この製品は昨年のCOMPUTEXでも試作機が展示されていたのだが、今回のは製品版となる。昨年の段階では、搭載できるグラフィックスカードの長さは24cmまでとしていたが、構造を工夫することで、28cmまで対応できるようになったという。発売も9月に決まったそうだ。

○P100後継機は2種類がラインナップ

Antecの「P110 Luce」「P110 Silent」は、定番静音ケース「P100」の後継モデル。両モデルの内部構成はほぼ同じだが、Luceは強化ガラスを採用したパフォーマンス向け、Silentは吸音パネルを採用した静音向けとなる。発売は今年Q4で、価格はLuceが119〜129ドル、Silentが99〜109ドルになる見込みだ。

また、一体型PC用のコンセプトモデルも見ることができた。発売は未定だが、Mini-ITXマザーボードを内蔵でき、最大35インチのディスプレイの取り付けが可能だという。

○Mini-ITXでハイエンド水冷マシンを

RAIJINTEKのブースで気になったのは、5mm厚の強化ガラスを採用したMini-ITX用のオープンケース「Mini-PAEAN」。Mini-ITX用としてはサイズが大きいが、最長43cmのグラフィックスカードや、28cmのラジエータを搭載できるスペースがある。電源やストレージは裏側に隠し、見た目をスッキリできるのが大きな特徴だ。

○宇宙船のようなファンレスNUCケース

AKASAのブースで展示されていたのは、ゲーミング向けのMini-ITXケース「Venom RG」だ。マザーボードは右側に倒立配置、そしてグラフィックスカードはライザーにより垂直に置くことで、2スロット厚を確保しつつ、スリムなスタイルを実現した。電源はSFXに対応、ドライブベイは2.5インチ×4だ。

また「Galactico」は、ゲーミング向けNUC「Skull Canyon」専用というファンレスケース。両サイドに大きなヒートシンクを備え、CPUの熱をヒートパイプで逃がすようになっている。そして「Plato X7」は、第7世代Core搭載NUC向けのファンレスケース。こちらも排熱のためのヒートシンクが両サイドに配置されている。
(大塚実)