COMPUTEX TAIPEI 2017 - RGB LED化が進むCPUクーラー、あのメーカーから全銅モデルも

COMPUTEX TAIPEI 2017 - RGB LED化が進むCPUクーラー、あのメーカーから全銅モデルも

画像提供:マイナビニュース

●定番LEDファンに上位モデル
昨今、冷却関連の技術はほぼ出尽くしてしまった感があり、新製品の傾向としては、LEDを使っていかに派手にするか、という流れになってきている。この背景には、CPUやGPUの省電力化が進み、以前ほどの冷却性能が求められていないという事情もあるだろう。本レポートでは、展示されていたCPUクーラーやファンについてまとめてみる。

○注目の新技術「3DLV」とは?

Cooler Masterブースで注目度が高いのは、CPUクーラー「MasterAir Maker」シリーズの「3DLV」コンセプトモデルだ。この3DLVというのは、"3D Loop Vaper"の略。従来の3DVC(3D Vapor Chamber)と違い、ヒートパイプの端が上部で繋がってループ状になっており、これにより、従来より冷却性能は30%程度向上するという。発売は2018年の見込み。

またもう1つ、トップフロー型のコンセプトモデル「Heat Column」も紹介されていた。フィンが花のように広がっており、上からの見た目はまるでジェットエンジンのよう。デザインもユニークだが、性能も期待できそうだ。こちらの発売は2017年Q4を予定しているとのこと。

○あのRiingファンに上位版が登場

Thermaltakeは、リング状に光る人気のLEDファン「Riing」に、上位版となる「Riing Plus」を追加。従来の256色から1680万色へと発光色が増えたほか、12個のLEDの個別制御が可能になった。製品としては、12cmファンと14cmファンがあり、それぞれ、コントローラが同梱する3個セットと5個セットを用意する。発売は8〜9月の予定。

また、ロープロファイルのCPUクーラー「Engine」シリーズとしては、現在、高さ27mmの「Engine 27」のみ発売されているが、より薄い17mm版とより厚い37mm版が登場する。Engineは、ファン部分もアルミ製というちょっと変わったCPUクーラーだ。厚さが17mm、27mm、37mmと揃うことで、冷却能力は45W、70W、100Wとなる。

○全ラインで銅バージョンを計画中

CRYORIGは、CPUクーラーの新モデルとして「R5」を出展。これは、シングルタワーのヒートシンクにデュアル14cmファンを搭載したもので、既存の「R1」(ツインタワー+デュアルファン)と「H5」(シングルタワー+シングルファン)の間を埋めるようなポジションになる。奥行きはスリムなため、メモリとの干渉を避けることができる。

また、フィンまで銅製となる全銅クーラー「Cu」シリーズも計画中。銅の価格が急騰して以降、近年はあまり全銅クーラーは見かけなくなったが、冷却性能は確実に向上する。Cu版はR1/H5/H7/C1/C7/M9の各ラインで検討しているが、重すぎるため、まずは最も小さいC7から発売し、それ以外については軽量化を図る必要があるという。

●「面白いから」つけた驚きの機能
○デュアルポンプ搭載の簡易水冷

Enermaxは、オールインワン水冷CPUクーラーの新モデルとして「Liqtech II」を展示していた。大きな特徴は、ポンプを2個、ラジエータと水冷ヘッドにそれぞれ搭載していることだ。ブースの説明員は、片方のポンプが壊れても冷却が可能な信頼性の高さをアピールしていた。TDPは400W以上。2017年Q4の発売予定だ。

なおこのLiqtech II、もう1つユニークな機能がある。それはジェスチャーコントロール機能で、そのために試作機には水冷ヘッドにIRセンサーが内蔵。手を近づけることで、水冷ヘッドの発光カラーを変えられるようになっていた。正直、なぜ付けたのか意味は良く分からないが、単刀直入に聞いたところ「面白いから」というのが答えだった。

またDIY水冷向けには、ポンプ内蔵リザーバの新モデル「NEOChanger」を投入する。マザーボード側からLED制御できるようになっており、RGBヘッダ用の4ピンコネクタを装備。そのほか揚程が5.2mという強力なポンプ性能もアピールされていた。

○あらゆるパーツのLEDを同期制御

Corsairは、オールインワン水冷CPUクーラー「Hydro」シリーズの次世代モデルを参考出展していた。スペック的なものは不明だったが、RGB LEDを備え、ポンプは静かで効率の良い新型を搭載するという。ファンも新しくなるとのことだ。

また同社は、ケースファン、水冷ヘッド、LEDストリップ、キーボード、マウスパッドなど、あらゆる光モノパーツを同期させるというコンセプト「SYNC it」のデモを行っていた。効果はとにかく派手なので、以下の動画を見て欲しい。

○RGB LED内蔵のオールインワン水冷

RAIJINTEKの「Orcus」は、水冷ヘッドもラジエータファンも派手に光るオールインワン水冷CPUクーラーである。水冷ヘッドにはRGB LEDが内蔵されており、マザーボード側からのLED制御に対応。水冷ヘッドはフローインジケータも内蔵していて、水流を視覚的に確認することが可能になっている。

○360度どの方向でも冷やせるファン

IN WINが展示していた「Mars」は、搭載したヒンジで向きを自由に変えられる12cmファン。普段は排気/吸気用に使っておいて、必要なときだけ直接CPUを冷却するような利用方法が可能だ。またケーブルは3ピン/USBの交換方式で、ケースファンのほか、モバイルファンとしても利用することができる。
(大塚実)