Googleの「バックアップと同期」ツールが便利! - だがそこには巧妙な仕掛けが?

Googleの「バックアップと同期」ツールが便利! - だがそこには巧妙な仕掛けが?

画像提供:マイナビニュース

●ツールをインストールする
7月12日、Googleは「バックアップと同期」の提供を開始した。Googleドライブへの自動アップロードを強化するソフトで、Windows/Macに対応している。最大の特徴は、任意のフォルダを指定して、Googleドライブへアップロードできるようになること。使い方次第では、PCのファイルを丸ごとバックアップできるのでは? と期待も広がる。

○バックアップと同期とは

バックアップと同期は、PC版Googleドライブの後継ソフトだ。Googleドライブの「マイドライブ」とPCを同期する機能に加えて、PCの任意フォルダを指定して同期できるようになったのが最大のウリである。

これまでファイルをアップロードするときは、いちいち「Googleドライブ」フォルダへファイルを移動(コピー)しなければならなかったが、今回のアップデートより、たとえば「ドキュメント」フォルダを指定すると、Googleドライブにもそっくり同じフォルダが作られて、どこからでもアクセスできるようになる。好きなフォルダを同期させることで、PC全体がシームレスにGoogleドライブと連携できるようになるわけだ。

バックアップと同期はまた、Googleフォトのクライアント機能も統合した。GoogleドライブとGoogleフォトのクライアントは、これまで別々のソフトとして提供されていたが、今後はどちらのサイトからダウンロードしても、バックアップと同期がインストールされることになる。

バックアップと同期を使えば、PCのファイルをすべてGoogleにバックアップする使い方や、複数PCのストレージをGoogleドライブ経由で簡単に共有することが可能だ。複数のデバイスを使い分けているユーザーにとって、手放せない機能になりそうな予感がする。

●最初の設定はごくわずか
○フォルダを追加するだけで設定完了

バックアップと同期をインストールしたら、バックアップの設定を行う。設定画面はとてもシンプルで、作業は数分で終わる。アップロードしたいフォルダを追加するのと、デジタルカメラやスマートフォンの写真、動画のバックアップに、Googleフォトを使うかどうかを指定するだけだ。

アップロードするフォルダに写真や動画が含まれているときは、Googleフォトにも自動でアップロードされる。写真と動画のアップロードサイズは、「高画質」と「元の画質」から選ぶ。「高画質」を選択すると、Googleのストレージを利用せずにファイルを無制限にアップロードできる。おすすめはもちろん「高画質」だが、容量節約のため写真はサイズが16MP(メガピクセル)を上回る場合16MPまで縮小、動画は1080pまで縮小される。見た目で違いがほとんどないとはいえ、オリジナルのファイルを保存できるわけではない点は注意したい。

また、「新たに追加された写真と動画をGoogleフォトにアップロード」をオンにしておくと、デジタルカメラやSDカードを接続したとき、Googleフォトへ写真や動画をバックアップできるようになる。写真の保存フォルダをアップロード対象に追加していないときは、オンにしておくとバックアップの手間が省ける。

設定画面の残る2つのタブには、「Googleドライブ」の同期設定と、アカウントの設定がある。Googleドライブの「マイドライブ」はデフォルトで同期される設定になっているので、とくに変更する必要はない。さっとのぞいておくだけで十分だ。

●大事なファイルはすべてGoogleに預ける?
○Googleドライブですべてのファイルにアクセスする

設定が終わったら、あとは全自動でアップロードが完了するのを待つ。アップロードの状況は通知トレイのアイコンをクリックして確認可能だ。

アップロードが完了したファイルは、Googleドライブの「パソコン」タブに表示される。今回、MacとWindowsにインストールしてフォルダを共有してみたが、Googleドライブ経由で簡単にアクセスできるようになった。これまでマイドライブにファイルを集めて共有していたのが、フォルダを指定するだけで済んでしまうというのはとても便利だ。

ファイル操作についても違和感がない。対応しているファイルならプレビューを表示できるし、GoogleドキュメントやGoogle スプレッドシート形式に変換して、編集することもできる。共有や版の管理など、マイドライブにあるファイルと同じ操作が行える。Googleドライブに慣れているなら、迷うことなく使えるはずだ。

写真や動画のバックアップについても触れておきたい。SDカードやスマホなどを接続すると、初回のみダイヤログが表示されて、バックアップするかどうか聞かれる。バックアップを行うと、以後は接続のたびに自動でアップロードを開始する。

注意したいのは、iPhoneのLive Photosを保存したいときだ。Googleのバックアップと同期では、静止画でしか保存できない。この場合はGoogleフォトアプリからバックアップする必要がある。

○大事なファイルはすべてGoogleに預ける?

多くのオンラインストレージは1つのフォルダを共有するだけだが、Googleドライブのように好きなフォルダを同期できるとますます便利だ。複数の環境を使い分けているなら、デバイス間の連携がしやすくなるのを実感できるはず。

Googleドライブはバックアップサービスではないので、システムを丸ごと保存するような使い方はできない。しかし、大事なファイルをすべてGoogleに預けるという選択肢も十分にありだと感じた。

とはいえ、バックアップと同期は、ドライブストレージのプラン変更を促すサービスでもある。本格的に使おうとすると、標準の15GBでは容量がとても足りないだろう。250円の月額料金で100GBを利用できるプランや、1,300円で1TBを利用できるプランを検討したくなる仕掛けである。
(田中拓也)

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