通信速度で選ぶ!LANケーブルの種類とおすすめの選び方
2020年07月17日 13時20分 IT小ネタ帳
インターネット接続をする際にLANケーブルを利用しますが、LANケーブルをきちんと選んで使っている人は少ないですよね。
以前、インターネット開設を申し込んだ時に付いてきて残っていたLANケーブルを使っていたり、長さを調節するためだけに選んだりと無作為に選んでいませんか?
実はLANケーブルにも選び方があり、LANケーブルで通信速度は変わってきます。
今回はLANケーブルの種類と選び方をご紹介していきます。
回線速度が遅いと感じたり、回線速度を改善したいと考えている方は参考にしてみてください。
関連記事:インターネット回線が遅い…そんな時は「スピードテスト」で速度測定! 使い方&見方を解説
LANケーブルにも通信規格があり、CATというカテゴリで分けられています。
このカテゴリを理解してLANケーブルを使っていなければ、高いパソコンやルーターを選んでいても、回線速度は速くなりません。
通信速度を最大限に活用するには、ご自宅に敷いている回線の最大通信速度に合わせたLANケーブル選びが重要です。
まずはこのLANケーブルのカテゴリから見ていきましょう。
LANケーブルの通信規格は数値があがるほど、通信速度が速くなります。
単純に通信速度で選ぶなら数字が大きいものを選べばOKです。
ただし、カテゴリが上がるほどに価格も上がるうえ、一般家庭では必要のない通信速度になり、特別な準備が必要になります。
日常的な利用方法としては動画視聴までが大半を占めるため、CAT6Aがおすすめです。
続いてLANケーブルの各カテゴリについてもっと詳しくご紹介していきます。
カテゴリについてもっと理解したいという方は参考にしてみてください。
【CAT5】…通信速度:100Mbps「100BASE-T」
数年前まで広く流通していた低速規格で安価。セール品などの安価な無線LANルーターやハブに同梱されているケースがあります。
【CAT5e】…通信速度:1Gbps「1000BASE-T」
最近は超高速な光回線サービスも増えてきましたが、基本的にはCAT5eで十分な速度を得ることができます。コストパフォーマンスに優れ、オフィスでの利用にも十分なカテゴリです。
【CAT6】…通信速度:1Gbps「1000BASE-T」
通信速度はCAT5eと同じですが、CAT6の周波数は2倍以上。周波数の上昇に合わせてより多くのデータ転送が可能になります。ネットを快適にと考えている方は、CAT6導入を検討するのもありです。
【CAT6A】…通信速度:10Gbps「10G-BASE-T」
液晶テレビやパソコンで動画コンテンツを楽しみたい方や、テレビ会議などを利用する方に最適。今後、主流になってくる10Gbpsにも対応できる通信規格なので、これからLANケーブルを購入する場合はCAT6Aの購入がおすすめです。
【CAT7】…通信速度:10Gbps「10G-BASE-T」
CAT7は速度面もノイズ耐性も高く、ちょっとしたタイムラグが命取りになるようなオンラインゲームをプレイしている方におすすめです。また、負荷が高い業務用サーバーとの接続にも最適です。
【CAT8】…通信速度:40Gbps「40G-BASE-T」
40Gbpsという超高速、2000MHzという広帯域を実現。現在における最上位規格。ノイズ耐性も高く、高速で安定したネットワークの構築が可能で、主に業務用になります。
LANケーブルには主にUTPケーブルとSTPケーブルがあります。
いずれも通信用ケーブルとして利用することができますが、これらはどのように違うのでしょうか。
それぞれのケーブルの違いと選ぶ方法をご説明します。
一般的に家電量販店でLANケーブルとして売られているのは、UTPケーブルが大半です。
シールドがされていないケーブルのため、ノイズ対策には不向きですが、一般家庭であれば問題ありません。
CAT6までのケーブルのほとんどがUTPケーブルとなっています。
シールドでケーブルを保護しており、信号ロスをできるだけ抑えることができます。
ネットワークが混線する環境に適しており、ノイズ対策が必要になる研究所や工場などで使われていることが多いです。
一般的にはあまり販売されておらず、一般家庭で利用することはほとんどありません。
CAT7以上の製品など高価なものの多くはSTPケーブルとなっています。
ただし、一般家庭でSTPケーブルを使う場合は、HUBやルーターなど全ての機器をSTPケーブル仕様にする必要があります。
ここまでしてまでSTPケーブルを使うメリットは一般家庭にはほとんどありません。
STPと同じシールドだけでなく、ペアシールドを使うことによりSTPよりさらにノイズに強いことが特徴です。
「エイリアンクロストークノイズ」にも対応しておりSTPよりも高速通信が必要な場合はおすすめです。
しかしSTPケーブルと同じように、一般家庭で使われることはほとんどありません。
最後にLANケーブルの選び方をご紹介していきます。
カテゴリ以外にもLANケーブルには種類がありますが、難しく感じないように簡単に解説していきます。
前述した通り、LANケーブルは通信の速度に規格を合わせる必要があります。
たとえばLANケーブルの規格であるCAT5は通信速度が100Mbpsまでしか対応していません。
LANケーブルの購入前にインターネット回線の契約状況を確認して最大通信速度を把握しておきましょう。
最大1Gbpsの光回線であれば少なくともCAT5e以上の規格を選びましょう。
またメーカーによっては、CAT5とCAT5eを統一して、CAT5と記載していることがあるので注意が必要です。
前述したLANケーブルの種類以外にも素材による違いがあります。
続きは IT小ネタ帳 で