「結婚したくない女性」が今から準備すべきこと

「結婚したくない女性」が今から準備すべきこと

「結婚したくない女性」が今から準備すべきこと

女性の中には、結婚せずに一人で生きていきたいと思っている人もいますよね。女性が一生一人で生きていくためには、どんな準備が必要になるのでしょうか。女性が結婚しないことに対するメリット&デメリットを婚活コンサルタントの澤口珠子先生に聞いてみました。また、女性が一生独身ですごす場合に備えておきたいお金について、ファイナンシャル・プランナー(FP)の石川福美さんに教えていただきました。

■女性が結婚しないメリット&デメリット

女性が一生独身ですごすことには、どんなメリットやデメリットがあるのでしょうか。婚活コンサルタントの澤口さんに教えていただきました。

◇女性が結婚しないメリット

澤口:結婚すると、収入は夫婦の共有財産になり、時間や労力も旦那さんや子どものために割かなければなりません。今では共働きの家庭が増えていますが、それでも家事や育児の大半を女性が負担している家庭はとても多いです。女性が結婚しない一番のメリットは、自分のためだけに時間・お金・労力を自由に使えることでしょう。

◇女性が結婚しないデメリット

澤口:若くて健康で、精神的・経済的に自立できていて、独身生活を謳歌しているうちはいいですが、病気になった時や老後に頼れる人がいないのが、結婚しない最大のデメリットでしょう。独身者の老後は一人ぼっちになってしまうことが多く、精神的・経済的に不安定になった時に支えてくれたり、面倒を見てくれる人がいません。また、出産や子育てを体験できないというデメリットもあります。もし結婚せずに出産するとしても、女性一人で子育てをすることはとても負担が大きいです。

■結婚しない女性が知っておきたいこと

女性が結婚しないことに対するメリットとデメリットを見てきましたが、ほかに知っておいたほうがいいことはあるのでしょうか。

澤口:私たちは自分が思っている以上に「長生きする可能性が高い」ということです。平均寿命はどんどん延びており、2060年の寿命の中央値は男性87歳、女性93歳になると試算されています。もしあなたが40歳のときに両親が70歳だとすると、両親が亡くなったあと、約30年間を1人で生きていかなければなりません。今からしっかり老後に向けてマネープランを建てておかないと、頼れる人がいない老後に困窮する可能性もあるでしょう。

■女性が一人で生きていくために必要なお金

女性が一生一人で生きていていくためには、どれくらいのお金が必要になるのでしょうか。必要なお金とその内訳について、FPの石川福美さんに教えていただきました。

石川:ライフイベントには個人差があるため、一例をご紹介します。

◇30代:将来のために医療保険に加入

病気やけがへの備えは、優先的に行う必要があります。一生独身でいる場合、一人分の稼ぎで生活しなければならないため、収入が途絶えると、経済的にも精神的にも大きな負担となります。特に3大疾病と就労不能時の備えとして、医療保険を活用することをおすすめします。

☆医療保険の料金

医療保険(三大疾病)……8,440円/月×35年=354万4,800円

※健康な30歳女性、保険金額1,000万円の場合

三大疾病などの就労に関わる大きな病気に対しては、診断時にまとまった給付金を受け取れる保険の準備が重要です。先に受け取ることで、これからかかる医療費や収入を補填できます。一時金の目安は年収の約2倍です。

◇40代:終の棲家を購入or賃貸で暮らすかを決断

資産を持つという意味で、小さいサイズでも住宅ローンを組んで買ってしまうのもアリですが、居住地が決まるということは、行動範囲が狭まることにつながるので、あまり早々に買ってしまうと後悔することがあります。一生賃貸でも、自宅を購入しても、ランニングコストを考えると費用面ではそこまで大きく変わりません。

☆賃貸の場合(40〜87歳)……5,757万円

家賃:9.8万円/月、更新料:9.8万円/2年毎で算出

※家賃:手取り収入35万円に対し、理想住居費率28%で計算

☆住宅購入の場合(40〜87歳)……5,366万円

都内マンション3,000万円、金利1%、25年ローン、諸費用・取得税300万円、修繕積立金2万5000円/月、固都税12万円/年で算出

※都内在住の想定ですので、少し想定年収、住居費が高く計算されています。

◇50代:親の介護と死亡

医療技術の発達によって寿命が延びていることや、認知症が増加していることを考えると、親の介護についてもきちんと考える必要があります。ましてや家計を支えるのは自分だけ。仕事を辞めることはできません。介護状態ごとに必要なお金を見ていきましょう。

☆介護レベル別の費用(※1)

・要介護1……居宅 8万円、施設 24万8,100円

・要介護2……居宅 10万5,500円、施設 26万2,800円

・要介護3……居宅 15万800円、施設 28万500円

・要介護4……居宅 18万2,900円、施設 30万2,500円

・要介護5……居宅 22万2,300円、施設 32万6,000円

※状態区分:居宅/施設サービス別受給者1人あたり月額費用

親の貯金でまかなえる場合もありますが、それが難しくて頼れる親族もいない場合は、社会保障を活用しながら自己負担でやりくりしていく必要があります。

◇60代:仕事を引退して老後生活に突入

60歳以上の単身無職世帯の1カ月の支出は約14万4000円と言われています(※2)。女性の平均寿命が約87歳(※3)であるため、60歳で退職したと仮定すると、必要な金額は【14万4000円×12カ月×27年=約4,665万円】です。これを元に、年金収入以外で準備が必要な金額は以下になります。

☆厚生年金に加入していない方(アルバイトや自営業など)

【約4,665万円−約1,716万円=約2,949万円】

☆厚生年金に加入している方

【約4,665万円−約3,907万円=約758万円】

※上記の支出金額は健康な状態での数字

◇死亡

誰にでも起こりうるリスクではありますが、一生独身ですごすのであれば、そこまでの準備資金は必要ありません。大切なのは「自分が死んだときに、経済的に困るのは誰か」です。そのため、お葬式代など死後の整理資金を200〜300万円準備しておくとよいでしょう。ただし、自分の収入で経済的に支えている人がいる場合や、大きな資産を持っていて相続税などが大きくかかる場合には、それに応じた準備金が必要になります。

■結婚しない女性が幸せになる方法

 

女性が結婚せずに独身で生きていくためには、お金や老後の準備がとても大切だということがわかりました。それでも、結婚しない選択をした女性が幸せになるには、どうすればいいのでしょうか。澤口さんに聞いてみました。

澤口:現在の生涯未婚率は、男性が約5人に1人、女性が約10人に1人ですが、2035年には男性の約3人に1人、女性の約5人に1人に上昇すると言われています。生涯結婚しないという生き方が今よりももっと認知されていくため、結婚しない女性もさらに生きやすくなるのではないでしょうか。結婚という制度を取らなくても、恋人やパートナーを持ったり、親しい友人や趣味のコミュニティを持ったり、会社以外の人間関係を充実させ、いざという時に頼れる人を増やしておくとより安心ですね。

■まとめ

女性が10人いたら、10通りの幸せの形や生き方があります。大切なことは、結婚をするかしないかではなく、一度しかない自分の人生を、誇りを持って、胸を張って生きることです。最後に自分の幸せを決めるのは自分自身。こちらの記事で紹介した内容を参考にして、後悔しない選択をしてくださいね。

(監修:澤口珠子、石川福美)

※画像はイメージです

(※1)厚生労働省「介護給付費実態調査月報」

(※2)公益財団法人 生命保険文化センター

(※3)厚生労働省「平成27年簡易生命表」

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