アップル、「Siriの盗聴問題」で信頼回復を図る 会話分析に新ルールを設けて秋に再開

 米アップルは8月28日、AIアシスタント「Siri」のプライバシー保護を強化し、一時中止していた利用者の会話の分析を秋のOS更新に合わせて再開する計画だと発表した。

Siriの意図せぬ起動で会話が筒抜け

 同社はアシスタントの音声認識と応答の精度向上を目指し「グレーディング(等級付け)」と呼ぶ分析プログラムを実施していた。音声データは匿名化、暗号化、無作為化されてアップルのサーバーに送られる。

 ほとんどのデータ処理はiPhoneなどの端末内で行われるため、サーバーに送信されるのはごくわずかだと説明していた。

 しかし、会話に人の名前や住所などが含まれれば、個人を特定できてしまうと指摘されていた。また、英紙ガーディアンは7月26日、アップルの委託業者がプログラムを通じて日常的に会話を聞いていると報じた。

 病気についての医師と患者の会話やカップルの性行為の音声などが含まれていたという。スマートウオッチの「Apple Watch」やAIスピーカーの「HomePod」などで意図せずにSiriが起動し、録音されたものとみられている。

 この報道を受け、アップルは8月初旬、「全世界でプログラムを一時中止し、徹底的な調査を行う」と発表。そして今回、同プログラムのプライバシー保護強化策を明らかにした。併せて「調査の結果、我々の高い理想を十分に満たしていないことが分かった」と陳謝した。

新ルールを設けて運用再開

 同社が新OSのリリースに合わせて再開するプログラムには新ルールを設けるという。

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