田んぼの「用水路」で発電できる水車が実用化

田んぼの「用水路」で発電できる水車が実用化

小水力発電システム

農地などに引いた用水路でも発電ができる「マイクロ水車」。実証実験が9月に成功のうちに完了した。12月からいよいよ販売が始まる。

開発したのは、大阪府のNTN。軸受(ベアリング)の世界大手として知られるが、自然エネルギー分野も手掛け、すでに風力と太陽光で発電する街路灯なども販売している。

最近はマイクロ水力発電システムに取り組んでおり、「NTNマイクロ水車」としてかたちにした。農業用水、工業用水、飲料用水など、既存の用水路の壁面に簡単に設置でき、大がかりな工事が不要なのが特徴。

同じ水路に複数並べて設置しても相互の干渉が少なく、さらに水車の翼の形状と低トルクの軸受で高効率に発電することが可能という。

6〜9月には福島県須賀川市の新安積疏水(しんあさかそすい)で、関係省庁や地元自治体の承認、認可を得て、地元須賀川市の農家にも協力してもらいながら実験を行った。

100mの長さにわたって最大10台の水車を設置したところ、流速が毎秒2mになると1台あたり1kWの発電ができたそう。幅100cm以上、水深100cm以上の大きさの用水路での利用を推奨している。

作った電気はバッテリーにためこんで何かの動力にしてもよし、売ってお金にしてもよし。NTNはこの水車を量産し、2025年には50億円を売り上げる計画だ。

関連記事(外部サイト)