フロッピー自販機「TAKERU」が描いた夢―ファミコン取り込み、2,000億円市場へ

フロッピー自販機「TAKERU」が描いた夢―ファミコン取り込み、2,000億円市場へ

ソフトベンダーTAKERU

かつて一世を風靡(ふうび)したPC向けアプリケーションの自動販売機「TAKERU(タケル)」。誕生30年を記念するイベントの詳細を、メーカーのブラザー工業が発表した。あわせて開発者のインタビューもYouTubeに公開している。

四角いかたちで、さまざまなデータを記録して持ち運べる「フロッピーディスク」。それにさまざまなゲームやアプリをダウンロードして購入できるのが、TAKERUだった。なおフロッピー以外に、当時のPCのひとつ「MSX」専用の記録媒体も選べた。インターネット普及以前にあった「App Store」や「Google Play」のはしり、と考えてもよい。

1986年に稼働し、1997年に惜しまれつつ終了。だがPCゲームファンの中には今もその先進的な機能を愛し、なつかしむ声がある。

このほど公開となったインタビューはTAKERUの開発を率いた安友雄一氏に当時を振り返ってもらうという主旨だ。

あらためて聞いて面白い逸話として、2,000億円規模をめざした壮大な事業だったこと、当初は任天堂の「ファミリーコンピュータ(ファミコン)」を取り込む予定だったこと、などがある。

また実は事業としては黒字化していたが、新たな挑戦として、その技術を応用した通信カラオケ「JOYSOUND(ジョイサウンド)」に進んだというのも、技術者や企業人の判断をかえりみるうえで興味深い。

いずれにせよ分かるのは、たとえ撤退したとしても、ブラザーは今なおTAKERUを重んじる気持ちが非常に強いという点だ。

ところでブラザーでは「いま蘇る、TAKERU伝説 〜レトロPCゲームと語る30周年〜」と題して11月26日、27日にイベントを開催する。

まずトークステージでは、TAKERUの開発者である安友雄一氏をはじめ、当時のPCゲーム雑誌編集者が登壇。元LOGiM編集部、高橋ピョン太、忍者増田、ほえほえアライ、元アスキー編集部、村野晃一といった各氏の名前が挙がっている。

内容は「1986 ゲームミュージックの夕べ」「MSXとTAKERUのあま〜い関係」など、ひたすらノスタルジックな題名がついている。

これに加えTAKERUが活躍した当時のレトロPCとゲームがそのまま登場する。NECの「PC8801 mkII SR」「PC-88VA」「PC-9801VM/UV」、シャープ「X1 TurboZ」「X68000XVI」、富士通「FM-7」「FM TOWNS UX20」「FM77AV」、ほかに「MSX2+」規格が1台。ゲームタイトルはまだ伏せてある。

詳細は公式サイトを参照されたい。

関連記事(外部サイト)