あのころ、AKBは「ぐぐたす」にいた 振り返るGoogle+の季節

あのころ、AKBは「ぐぐたす」にいた 振り返るGoogle+の季節

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米グーグル社は2018年10月8日(現地時間)同社が展開しているSNSのGoogle+(グーグルプラス)のうち、個人向けサービスを19年8月に終了すると発表した。終了の理由として挙げているのが、「利用の少なさ」だ。

確かにネット上でGoogle+が話題になることは極めて少なくなったが、そんな中でも細々と更新を続けているのがAKB48グループのメンバーだ。Google+の書き込みをきっかけに「出世階段」をのぼったメンバーもおり、サービス終了を惜しむ声もあがっている。

「ぐぐたす選抜」による楽曲「ぐぐたすの空」も...

Google+は11年6月に試験運用を開始。約8年でサービスを終えることになる。グーグルは発表の中で、最大50万件の情報漏洩の疑いがあったが公表してこなかったことも明らかにしており、利用者減と不祥事がサービス終了の引き金になったとみられる。

AKB48グループがGoogle+の利用に乗り出したのは11年12月。グループメンバーがアカウントを持って情報発信すること打ち出された。今となってはツイッター、インスタグラム、755など多数のアカウントを使い分けるメンバーだが、当時は個人として発信できる唯一の手段がGoogle+だというメンバーがほとんどだった。愛称は「ぐぐたす」。書き込みが活発だったメンバーを選んだ「ぐぐたす選抜」による楽曲「ぐぐたすの空」も生まれた。

Google+の書き込みが知名度を上げるきっかけになるメンバーも多かった。その一例が、HKT48の宮脇咲良さん(20)の12年3月28日付の書き込みだ。宮城県名取市での被災地訪問で、津波で犠牲になった同い年のファンのために仮設住宅で線香をあげた際、母親が

「ずーっとずーっとAKB、AKBってうるさくてねー下敷きとかグッズを集めてねー。まぁ、全部流されてしまったけどね!」

など話すのを泣きながら聞いたことを綴った。これを読んだ総合プロデューサーの秋元康氏は、

「泣きました。もっと頑張ろうと思いました」

という一文とともに拡散した。当時14歳で無名だった宮脇さんは、これをきっかけに知名度を上げ、12年5月開票の選抜総選挙で47位にランクイン。指原莉乃さん(25)はAKB48メンバーとして4位にランクインしたため、HKTからのランクインは宮脇さんだけだった。宮脇さんはその後も順位を上げ、18年には3位に。21年4月まで日韓合同ユニット「IZ*ONE(アイズワン)」メンバーとして活動し、その間はAKB48グループとしての活動を休止することが決まっている。

Google+終了を「ツイッターで」嘆く皮肉

SKE48の松村香織さん(28)は12年1月にGoogle+で動画番組「今夜も1コメダ」を始めた。舞台裏を紹介する異色の内容が評判になり、4月には「週刊プレイボーイ」(集英社)で連載もスタート。選抜総選挙では10年、11年とランクイン圏外が続いてきたが、12年には34位で初ランクイン。15年には13位にまで順位を上げた。それだけに松村さんにとってサービス終了はショックだったようで、泣き顔の顔文字を並べながら「ぐぐたす来年8月で終わっちゃうの?!」とツイートした。

ただ、Google+終了を「ツイッターで」嘆いた点は、皮肉にもGoogle+の利用が減っていることを裏付けたとも言えそうだ。そんな中でもGoogle+の更新を続けているメンバーは少数ながら存在し、

「デビュー当初の部屋っ子(編注:18歳未満メンバー向けの共用アカウント)からスタートして今までの5年間沢山思い出があります!」(HKT48・田中美久さん=17)
「毎日欠かさずやってきたぐぐたすがなくなるのはとてもとても寂しい。けどみんなが時代の流れだよーって言ってて、まぁそういう考え方もあるなって思った。なんか企画しようかな!!!考えとこ!!」(HKT48・外薗葉月さん=19)

といった声があがっていた。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)