デル、ひとり情シスを支援するバックアップソリューションの提供開始

デル、ひとり情シスを支援するバックアップソリューションの提供開始

画像提供:マイナビニュース

デルは5月26日、メディア向けの説明会を開催し、ひとり情シスを支援するバックアップソリューションの提供開始を発表。また、同サービスを開始する契機となった、従業員100名以上1,000名未満の中堅企業向け追跡調査結果も併せて発表した。

同サービスは、デルテクノロジーズ全体のバックアップソリューションを中堅企業向けに再整理をしたもの。ビジネスの継続レベルに合わせて「アーカイブ」「バックアップ&リカバリ」「高可用性(HA)」「継続的な可用性(CA)」という4段階に分かれている。IT担当者が1人しかいない「ひとり情シス」の多い中堅企業でも、負荷の増大を防ぎながら効率的にバックアップ環境を構築できるという。

「アーカイブ」は、復元するデータの日時と復旧までに費やす時間の目標が低い、もしくは特に目標が決められていない注文書や発注書、試験データなどを長期保管するためのソリューション。コストパフォーマンスに優れた拡張性の高いニアラインストレージでスケールアウトNASを提供する「Dell EMC Isilon NL(40,827,547円〜、3ノード/35TB+200GB SSD)」と、ソフトウェアで制御できるオブジェクトストレージアプライアンス「Dell EMC ECS(30,130,800円〜、論理容量320TB / 実効容量214TB)」を組み合わせたサービスが提供される。

「バックアップ&リカバリ」は、メールや図面検査、ファイルサーバなど当日中には復旧させたいシステムのバックアップに使う。
重複除外によりリソース利用率を効率化することでバックアップを短時間で実行する「Dell EMC Data Domain(1,500,000円〜、DD2200 4TB、3年プレミアムサポート含む)」や、重複データの排除を行った後にユニークなデータだけをバックアップする機能を持つバックアップ・アプライアンスの「Dell EMC Avamar(7,136,250円〜、シングルノード)、Windows/Macのディスクトップ、ラップトップをエージェントベースでクラウドに自動バックアップする「Mozy Pro / Mozy Enterprise(17,600円〜/1ライセンス)」を提供する。

「高可用性」は、数分前のデータを数分〜数時間内に復旧させなければならない業務基幹サーバなどに利用。任意時点への復旧が可能な継続データ保護ソリューション「Dell EMC Recover Point(7,157,659円〜、アプライアンス+Unityスターターパック)」や、ストレージベースの同期非同期系のレプリケーション「Dell EMC SCシリーズ(3,590,000円〜)」「Dell EMC PSシリーズ(4,690,000円〜)」「Dell EMC Unity(2,345,159円〜)」を組み合わせて提供する。

「継続的な可用性」は、停止させることが許されないシステムに対して適用するソリューションで、ストレージ仮想化を実現する「Dell EMC VPLEX(7,208,909円〜/1Engine)を提供。ストレージの数/機種に依存せずリソースをひとつにまとめ共通プール化することで業務無停止を実現する。

○調査から見えたバックアップの現状

今回、同サービス提供の決め手となったのは、同社が実施した「従業員100名以上1,000名未満の中堅企業向け追跡調査」の結果だ。中堅企業219社を対象にIT動向やバックアップ動向、バックアップ・データ種別調査、アーカイブ動向について回答を得た。そのうち、IT担当者人数について、ひとり情シスは13%、ひとり未満が10%だったという。

DELL インフラストラクチャ・ソリューションズ事業統括 法人営業本部 広域営業部 セールスエンジニアリング部長の木村佳博氏は「これまでは、秘匿性が高いために他社のバックアッ中堅企業の中で、現場の声に左右されすぎないようなバックアップ環境を構築するための指針を提示するために調査を実施した」と、今回の調査に踏み切った理由を語った。

調査では91.5%の中堅企業が予算を充当し、バックアップ環境を見直そうとしていることや、復旧に費やす時間について「基幹業務は復旧までに4時間、メールは約半日、ファイルサーバは1日まで許容される」といったデータの種別ごとに時間の定義が存在することがわかった。しかし、現場からの要求をダイレクトに受けやすいひとり情シスは、通常よりも短い時間で復旧を求められることも少なくないという。

また、約半数の中堅企業が「システム・データを復旧させる自信がない」と答えた。それに対して木村氏は、「東日本大震災から時間が経過したためデータ保護意識が希薄化し、復旧テストなどがなされなくなったことが原因だ」と分析。そのうえで、「ランサムウェアが猛威を振るっているこのタイミングにおいて、風化した危機意識を改めて見直す必要がある」と述べた。

○5分で取り組むべきバックアップ対策がわかる

同社は、同サービスの提供開始に合わせて、「5分で出来る自社診断ツール」の提供を開始した。いくつかの質問に答えるだけで、自社に必要な具体的なバックアップソリューションをマッチングして提案。取り入れるべきバックアップレベルがわからない場合や相談窓口がどこにあるかわからないという場合に、簡単に自社が取り組むべきバックアップ対策を知ることができる。
(安川幸利)

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