ボッシュ、センサーとAIを使用した農作物の病害予測サービス

ボッシュ、センサーとAIを使用した農作物の病害予測サービス

画像提供:マイナビニュース

ボッシュは6月8日、病害予測でAIを利用したハウス栽培トマト向け病害予測システム「Plantect(プランテクト)」の受注を開始したと発表した。提供開始は8月から予定しており、モニタリング機能は月額4980円、病害予測機能が同3350円。

新システムは、ハウス内環境を計測するハードウェアと、計測された数値をもとに病害発生を予測するソフトウェアで構成されているサービス。ハードウェアには、温度、湿度、日射量、二酸化炭素量を計測するセンサが備えられており、ハウス内に設置すると、これらのデータが計測され、クラウドに送信される。

ユーザーは、スマートフォンやPCなど各種デバイスからWebベースのアプリを通じてクラウド内のデータにアクセスすることができるため、いつでもどこにいてもリアルタイムでハウス内環境を確認したり、過去のデータを参照することが可能だという。

また、モニタリング機能に加え、病害の発生を予測する機能を有しており、モニタリング機能でクラウドに送信されたデータは同社独自のアルゴリズムにより葉濡れなど病害発生に関わる要素が解析され、気象予報と連動し、植物病の感染リスクの通知をアプリ上に表示する。

アルゴリズムは、100棟以上のハウスのデータとボッシュの強みであるAIの技術を用いて開発し、モニタリングデータをもとに病害の発生を予測するため、これまでの広域での注意喚起と異なり、各ユーザー向けにカスタマイズされた病害予測を可能としており、過去データの検証では92%の予測精度を記録しているという。

同社は、2017年にこれまでAIの研究に取り組んできた組織を集約させた研究センターを新設し、AIの専門知識の強化を目的に今後2021年までに3億ユーロを投資して研究開発を拡大させる予定。

さらに、通信方式に省電力などの特性を考慮し、長距離無線通信(LoRa)を採用しているほか、バッテリー駆動のため電源コンセントや通信ケーブルなどの配線を含めた初期設置のための施工を考慮することなく、ハウス内のどこにでもワイヤレスで簡単に設置することが可能。

そのほか、統一されたわかりやすいデザインを実装し、ユーザーがモニタリングしたいデータを大きく表示することに加え、詳細情報を取得する場合はタップをするだけで確認することができ、コンピューターやスマートフォンに不慣れでも、直観的な操作でハウス内の環境を簡単に確認できるという。

現在、病害予測機能はハウス栽培のトマトに限られているが、今後はイチゴ、きゅうり、花卉などの農作物への展開や、日本以外のハウス栽培市場で高い可能性を持つ国での販売を計画している。
(岩井 健太)

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