DELL EMC、プラットフォームを変更したスケールアウトNAS「Isilon」新製品

DELL EMC、プラットフォームを変更したスケールアウトNAS「Isilon」新製品

画像提供:マイナビニュース

EMCジャパンは6月21日、5月8日〜11日に米ラスベガスで開催された年次イベント「Dell EMC WORLD 2017」で発表したスケールアウトNAS「Dell EMC Isilon」の最新モデルを、同日より販売すると発表した。

「Isilon」の新モデルは、プラットフォームがすべてリフレッシュされており、オールフラッシュ化も可能で、前世代に対してIOPSは6倍、集約密度の改善でスペース効率は75%向上しているという。

新「Isilon」のもっとも大きなアーキテクチャーの変更は、モジュラー型シャーシに変更した点。4Uの筐体の中には、それぞれがCPU、電源等を持ちサーバにような機能があるコンピューティングノード(ノード)が4つ収められている。電源は個別に持つが、2台づつがペアになっており、1台の電源が壊れても、もう1台がカバーする冗長構成になっている。また、ノードのキャッシュは増設可能で、ノードあたり最大6TBのキャッシュを搭載可能だという。

各ノードには、3〜6ドライブを搭載可能なスレッドが5つあり、スレッド、ノードともにホットスワップに対応。前面から出入れできる。ストレージはフラッシュ、SAS、SATAを搭載可能だが、ノード単位で同じドライブを利用する必要がある。本体全体では、72〜924TBの容量を持つことが可能だ。

そのほか、ネットワークはInfiniband、10GbE、40GbEから選択できる。

DELL EMC APJ アンストラクチャード ストレージ事業部 CTO チャールズ セヴィア氏は今回の新製品について、「顧客からはパーフォマンスや容量に対する要望もあり、フラッシュやクラウドへの対応というIT業界のニーズもある。『Isilon』の新モデルは既存のハードにもシームレスにつながり(既存モデルのOSアップグレードが必要)、新OSは旧世代もカバーしている。今回の製品はフラッシュ、HDD、そのハイブリッドに対応し、将来にも対応したシステムだ」と語った。

同社では新モデルは、前モデルに対してIOPSは6倍、11倍のスループットになっているとしており、要因としてはオールフラッシュや40GbE対応などの効果のほか、OSであるOneFSを含め、ハード、ソフトでさまざなチューニングを行った結果だという。そのため、旧製品のOSをアップグレードすることで、パフォーマンス向上が見込めるという。

ラインナップとしては、オールフラッシュのF800、ハイブリッドのH600/H500/H400、アーカイブ用途のA200/A2000がある。

EMCジャパン 執行役員 アイシロン事業本部長 倉橋秀則氏は、「Isilon」のビジネス状況について、「スケールアウト市場でNo.1を維持しており、新規顧客数は対前年比で17%以上伸びている」と堅調さをアピール。

今後の市場環境については、2020年までに25%のデータセンターがオールフラッシュ化し、90%の非構造化データはスケールアウト型システムに格納されるという見通しを述べた。

とくに、EDA(半導体)、ライフサイエンス、メディア、自動車業界のデータ量が増加しているという。

同氏は今回、オールフラッシュに対応した背景を、「2020年にはHDDとフラッシュのGB単価が肉薄し、お客様はパフォーマンスに優れたフラッシュを使うようになり、すべてのデータがオールフラッシュに格納される時代がくる。今回の新製品で市場を先取りする」と語った。
(丸山篤)

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