STマイクロ、高効率モータ・ドライバを小型化する表面実装型の低消費電力IPM

STマイクロ、高効率モータ・ドライバを小型化する表面実装型の低消費電力IPM

画像提供:マイナビニュース

STマイクロエレクトロニクス(以下、ST)は21日、小型の表面実装型インテリジェント・パワーモジュール(IPM)の5品種を追加し、SLLIMM-nanoファミリを拡充したことを発表した。モータ内蔵型などの、スペースに制約があるモータ駆動アプリケーションに適したこれらの製品は、IGBT出力またはMOSFET出力を選択でき、低い電力定格から最大100Wまでの駆動が可能だ。

今回拡充されたIPMは、高い導通効率とスイッチング効率を実現しており、特に最大周波数20KHzのハード・スイッチング回路に適しているという。内蔵のゲートドライバ回路は、スイッチング時の電圧および電流スロープ(dV/dt,di/dt)を制御することにより、電磁放射(EMI)を最小化する設計になっている。放熱効率の高いパッケージが、信頼性の向上とヒートシンクを使わない設計を可能にする。また、2.7mmの広い沿面距離と2.0mmの空間距離により、デュアル・インラインSMDの小さな実装面積内において安全な絶縁性を実現する。モジュール端子は、回路基板のレイアウトを簡略化できるように配置を最適化した。

今回のIPMの拡充により、小型ファンから冷蔵庫用コンプレッサや食洗器、さらにはモータ・ドライバといった、生活家電や産業機器の省スペース化、高効率性、安全性等が期待できる。

また、追加の機能として、ゲート・ドライバと、500V耐圧パワーMOSFETまたは600V耐圧IGBT/フリーホイール・ダイオード・アレイの他、オペアンプとコンパレータを内蔵している。これにより、最先端の電流検知および過電流保護機能を最小限の外付け部品により実装することができるという。

スマート・シャットダウン機能は、異常状態を高速で検知でき、インターロッキングおよび定電圧ロックアウトが搭載されているとともに、ブースストラップ・ダイオードも内蔵されており、モジュールのゲート制御回路の電源設計の簡略化が可能だ。

新しいSLLIMM nanoパワー・モジュールは、STIPNS1M50T-H、STIPNS2M50T-H、STIPNS2M50-H、STGIPNS3H60T-HおよびSTGIPNS3HD60-Hの5製品で、1A、2A、または3Aの定格電流を選択することができる。5製品とも、表面実装型のフルモールド・デュアルインライン・パッケージ(NSDIP-26L)で提供される。現在サンプル出荷中で、2017年第4四半期に量産を開始する予定だ。STIOPNS1M50T-Hの価格は1,000個購入時に約5ドルとなっている。
(田中省伍)

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