HPE Aruba、自動化した可視性とインサイトを備えたコア・スイッチ製品

HPE Aruba、自動化した可視性とインサイトを備えたコア・スイッチ製品

画像提供:マイナビニュース

Aruba, a Hewlett Packard Enterprise company(HPE Aruba)は6月22日、都内で記者会見を開き、Aruba 8400コアスイッチシリーズとオペレーティングシステム「ArubaOS-CX」、Arubaアセット・トラッキング(追跡)ソリューションを発表した。

Aruba 8400スイッチ・シリーズは、19.2TBシステムで、2シャーシのVSF(仮想スイッチング・フレームワーク)であれば、最大10GbEx512、40GbEx128、または100GbEx96ポートまで拡張を可能としている。

各種製品の説明を行ったAruba, a Hewlett Packard Enterprise company グローバルセールス担当シニアバイスプレジデントのアラン・カーペンター氏はAruba 8400スイッチ・シリーズについて「スイッチ内部も可視化でき、閾値を設定すると、アラートを発する仕組みとなっている」と説明した。

ArubaOS-CXはAruba 8400に搭載し、クリティカルで複雑な多くのネットワーク・タスクの自動化と簡略化を図るという。主なメリットとして「自動化された可視性による早期検出」「ネットワーク・インサイトによる迅速な解決」「ITの拡張に役立つ合理化されたプログラマビリティ」の3点を挙げている。

可視性による早期検出では、Aruba Network Analytics Engineを利用することで、シンプルなルールベースのモニタリングとネットワークアクティビティの自動相関により、ネットワーク、システム、アプリケーション、セキュリティに関連するアクティビティを簡単に監視できるという。

同エンジンには、イベント相関と組み合わされたネイティブ・タイムシリーズ・データベースが付属。オペレーターは問題を即時に検出してトレンドを分析し、迅速にインサイトを獲得することで、拡張性、セキュリティ、パフォーマンスのボトルネックにつながる問題を予測または回避するとしている。

ネットワーク・インサイトによる迅速な解決に関しては、従来のスイッチではIT部門によるトラブルシューティングの実行は問題の発生後に限られ、問題の修正にもCLIやSNMPなど時間を要していたが、新コア・スイッチには、ネットワーク監視、パフォーマンス、セキュリティ管理ツールとのインテリジェントなポリシーベースの統合を通じて容易なプログラマビリティと迅速な解決が組み込まれているという。

プログラマビリティについては、Pythonインタープリターと全機能のRESTベースAPIを備え、Arubaモバイルファースト・プラットフォームなどのインフラストラクチャやアプリケーションとの容易な統合と継続的な柔軟性が実現。エンドツーエンドのネットワーク監視、検出、トラブルシューティング、ネットワーク・パフォーマンスおよびセキュリティ関連の問題のクローズドループ修復が可能。

○タグとAruba WLANを利用し、追跡するArubaアセット・トラッキングソリューション

Arubaアセット・トラッキングソリューションは、組織の資産を追跡し、組織効率の向上と誤配置アセットに起因する設備投資および運用コストの削減に貢献するとしている。

HPE Arubaは、Aruba Wi-Fiインフラストラクチャに統合できるソリューションであり、個別独立型のネットワークは不要。組織は、マップをベースとする直感的なモバイルアプリを使用して、または組織内の既存の追跡ソリューションとの統合により、重要な物品を正確に追跡できるようになるという。

同ソリューションを使用することで、BLE(Bluetooth Low Energy)対応Arubaアクセスポイントとセンサがアセットタグの「監視役」として機能し、センサリーネットワークが形成され、既存のAruba無線インフラストラクチャが組織に付加価値を提供する。また、BLE対応タグは10円硬貨を一回り大きくした程度の大きさであり、医療現場のIVポンプから倉庫内の商品パレットに至る多様なサイズの物品に対応し、タグは厳しい環境基準に適合した設計であり、複数の取り付けオプションが用意されている。

アセット・タグ構成アプリは、タグのセットアップと継続的管理にはHPE Arubaの構成アプリを使い、アセットには名前、写真、オプションIDを指定できるため、検索も変更も可能。アセットに近づくと、すべてのデータはクラウド上の中央データベースに自動的に保存される。

さらに、Meridan AppMakerを使用することで、組織はiOSまたはAndroid用のアセット追跡アプリを独自に作成でき、AppMakerには新しいSDKとAPIが用意されており、シームレスなサードパーティ統合を実現し、ユーザーの用途に応じてカスタマイズできるという。カーペンター氏は同ソリューションがターゲットとする市場に関して「スタッフの最適化やアセット使用率、メンテナンス・コンプライアンスを必要とする病院・医療機関や、カスタマーサービスや機器・物品の追跡、PARレベル管理などを行う小売業・流通を想定している」と、展望を口にした。

○Airheads Community Japanが始動

すでにグローバルではAirheads Communityが展開されていたが、日本版としてAirheads Community Japan(ACJ)を始動させる。これは有線・無線ネットワーク、セキュリティ、モビリティの専門家で構成するインタラクティブなオンラインコミュニティとなり、同社とユーザー、パートナーが作成した技術情報とコンテンツを利用できる。

ACJではグローバルのAirheads Comminityから情報を取捨選択・整理した上で日本の状況を反映する。コミュニティ携帯はエキスパート、プロフェッショナル、アソシエイトの3つの階層で形成し、提案から設計・構築、問題解決を提供する。具体的にはセミナートレーニング、日本語ドキュメント、デモ・検証、イベント、Web利用などを行う。

日本ヒューレット・パッカード エンタープライズグループ事業統括 HPE Aruba事業統括本部 パートナー・システムズ・エンジニアリング部 部長の天野重敏氏は「AHJアカデミーを定期的に開催し、提案、設計・構築、問題解決の各セッションを実施するほか、AHJスクールはハンズオントレーニングや基礎技術の取得を目指す。また、日本語ドキュメントは英語版でのカタログなどを作成し、メールマガジンである『リーナ通信』を通じて有益な情報を届ける。さらに、イベントとしてはシリコンバレーにおける研修会などを行う」と、述べた。

一方、カーペンター氏は現在の同社の立ち位置として「ハイブリットITとインテリジェントエッジを顧客に享受しもらうため、それらの領域をつなげることが、われわれの役目だ。そしてワークプレイスエクスペリエンス、ブランドエクスペリエンス、オペレーショナルエクスペリエンス、ITエクスペリメンスを提供していく。最近では、機械学習をベースにネットワーク内部の挙動などを検知するRasa、同様に機械学習によるユーザーとエンティティの動作分析で脅威の予測分析を行うNiaraを買収しており、ポートフォリオを強化している」と、胸を張った。
(岩井 健太)

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