アプリ経済の発展に伴い、競争のカギとなる"開発力"

アプリ経済の発展に伴い、競争のカギとなる"開発力"

画像提供:マイナビニュース

ソフトウェア開発を手がけるインフラジスティックスは6月27日にプレスラウンドテーブルを開催し、UIコントロールとProductivityツールを提供するコンプリートセット「Infragistics Ultimate 2017 Vol.1 日本語版」の提供開始を発表した。また、アプリ経済を取り巻く環境についての発表と導入事例の紹介が行われた。

○アプリ経済は2020年に2000億ドル規模へ

今回、日本語版の提供が開始された同サービスでは、主に、プロトタイプの作成からリモートユーザビリティの実施が可能な「Indigo Studio」、クロスプラットフォームアプリケーション開発フレームワークであるXamarin.iOS、Xamarin.Android、Xamarin.Formsに対応し、Microsoft Visual Studioに統合されるRADツールとWYSWIGデザインを提供する「Infragistics Ultimate UI for Xamarin」、さらに、開発者がデータ集約型のJavaScriptアプリケーションをAngular、React、Knockout、BootstrapなどのモダンWebフレームワークとともに構築できる高パフォーマンスUIコントロール「Ignite UI for JavaScript/HTML5 and ASP.NET MVC」などを提供する。

インフラジスティックス 開発ツール製品担当 シニア バイス プレジデントのジェイソンベレス氏は、今回の日本語版導入の背景として、アプリケーションにかかわる活動である"アプリ経済"の成長を挙げ、「10年前はほぼゼロだったアプリ経済の市場規模は2016年には1300億ドルになり、2020年には2000億ドル以上になる」と、アプリ経済の成長を予測した。

日本語版の提供に際する主な新機能としては、Infragistics Ultimate UI for XamarinにおけるiOSおよびAndroidデバイス向けアプリケーションにおいて、コード共有の最大化と優れたパフォーマンスを実現するためのグリッドやチャートコントロールを含むXamarin.iOS、Xamarin.Android、Xamarin.Formsネイティブコントロール群の提供や、Microsoft Visual Studioに統合されるインフラジスティックス独自の生産性向上のためのXamarin Productivity Packの提供などが挙げられる。

また、Ignite UI for JavaScriptの強化ポイントとして、ユーザーがデータに対して複雑な処理を行う際に必要な機能をすべて備えた新しいスプレッドシートコンポーネントや、Indigo Studioの直感的かつコード記述を必要としないプロトタイプ作成機能、ユーザビリティテスト機能なども新たに搭載された。

○ソフトウェアの開発力が企業の競争力になる

続いて、パートナー企業である日本マイクロソフト執行役員 デベロッパー エバンジェリズム統括本部長 伊藤かつら氏が登壇。開発の変化について「これからはソフトウェアの開発力が企業の競争力になると考えている。しかし、多くの会社は業務をSIに丸投げし、社内にいるのはエクセル管理者だけという状況。これではITを企業の力にすることはできない。技術者が最も重要な資産であると認識し、育成から労働環境の整備する必要がある」と述べ、そのための手段の1つとしてInfragistics Ultimateのようなツールに対する投資の重要性を説明した。

また「技術者が作りたいものを早く形にできるようにすることがマイクロソフトのスタンスであり、そのためにMicrosoft Visual Studioは非常に重要な要素を持つ。今後もインフラジスティックス社とともにデジタルトランスフォーメーションを手伝っていきたい」と述べた。

○UXの向上に成功した事例

さらにスーパーストリーム 取締役 企画開発本部長 山田誠氏とパソナテック システムソリューション事業部 シニアマネージャ kintoneチーム リード 新山良平氏が登壇し、同サービスの導入事例を紹介した。

スーパーストリームの提供しているバックオフィス業務のERPシステムである「SuperStream」では、2016年から共同で開発を始め、会計シリーズについてインフラジスティックス社のユーザーエクスペリエンス(UX)をコンポーネントとして組み込んだ。「会計ダッシュボード機能などを組み込むことで会計データの視覚化を行い、わかりやすくすることに成功した」と山田氏。

パソナテックでは「むすぶService」というサイボウズが提供する業務システム作成プラットフォームkintoneを使った業務システム導入サービスを展開しており、インフラジスティックスのIgnite UIを活用することで、UXの向上に成功したという。新山氏は「Ignite UIを使用することで、kintoneサービスにより高い視認性のあるデータ表示をさせることが可能で、処理パフォーマンスも向上させることができる。高いUXスシステムを実現してkintoneサービスを加速させるツールとして非常に効果的だ」と述べた。

なお、全てのUIコントロールとProductivityツールおよびIndigo Studioが含まれる「Infragistics Ultimate (JP) 2017 Vol.1」の通常サポート付き価格は198000円(税抜)で、全てのUIコントロールとProductivityツールが含まれる「Infragistics Professional (JP) 2017 Vol.1」は168000円(税抜)。 1ユーザーあたりの製品価格で、初年度のサブスクリプション費用が含まれている。

また、Windows Forms、WPF、ASP.NET、JavaScript/HTML5 and ASP.NET MVC、Xamarinなどの各プラットフォーム、テクノロジーに対応するコントロールやチュートリアル、サンプルコード、その他各種ツールを試せる「30 日間無料トライアル版」も併せて提供している。
(安川幸利)

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