東芝、米WDに対し不正競争行為の差止申立と1200億円の損害賠償請求を提起

東芝、米WDに対し不正競争行為の差止申立と1200億円の損害賠償請求を提起

画像提供:マイナビニュース

東芝は、同社と子会社「東芝メモリ」(以下、TMC)が28日、東京地方裁判所において、不正競争防止法違反等を理由として、米国ウエスタンデジタルコーポレーション及びその子会社でるウエスタンデジタルテクノロジーズインク(総称してウエスタンデジタル、以下WD)に対し、不正競争行為の差止めを求める仮処分命令の申立て、及び総額1,200億円(一部請求)の支払い等を求める損害賠償等請求訴訟を提起したことを発表した。

東芝は、WDはTMC売却の入札手続きに対し、妨害行為を継続的に行っているとして非難している。WDは、同社とサンディスクエルエルシー(その関連会社を含み、以下、サンディスク)との合弁契約に基づき、同社とサンディスクとの合弁会社の持分をTMCへ譲渡すること、及びTMCの株式を第三者に譲渡することについてWDの同意が必要であるところ、東芝がかかる同意権を侵害して手続きを進めているなどと虚偽の事実を第三者に対し告知又は流布し、東芝及びTMCの信用を毀損したと主張している。

さらに、WDは、合弁事業及び共同開発に関する情報へのアクセス権を有するサンディスクの従業員をWDに転籍させるなど、東芝及びTMCの機密情報を不正に取得、使用しているということだ。

そこで今回、東芝及びTMCは、WDによるこれらの行為が不正競争防止法(第2条第1項第4号、7号、8号、15号)や民法上の不法行為(第709条)に該当すると判断し、上記行為の差止めを求める仮処分命令の申立て及び損害賠償等を求める訴訟を提起した。

なお、合弁事業及び共同開発に関する情報へのアクセスについては、WDが、情報アクセスに係る契約を締結することを前提として、アクセス遮断をしてはいなかったが、WDがこの契約の締結を拒絶しているという。そのため、WDによる同情報へのアクセスを28日に遮断した。
(早川厚志)

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