工学院、世界最大級のソーラーカーレース"WSC2017"に参戦する新車両を披露

工学院、世界最大級のソーラーカーレース"WSC2017"に参戦する新車両を披露

画像提供:マイナビニュース

工学院大学は、同大学の学生プロジェクトである「工学院大学ソーラーチーム」が、10月8日〜15日にオーストラリアで開催される世界最大級のソーラーカーレース「2017 ブリヂストンワールドソーラーチャレンジ」(2017 Bridgestone World Solar Challenge)に参戦する新車両を、同大学の新宿キャンパスで披露した。

「ブリヂストンワールドソーラーチャレンジ」は、太陽光を動力源として、約5日間をかけて広大なオーストラリア大陸を約3000km縦断する、国際的なソーラーカーレース。同チームにとって今回が3度目の参戦となる。

2015年に行われた前回大会では、25ヶ国から大学生を多く含む46チームが出場し、同チームは実用性を競う「クルーザークラス」において、準優勝という結果を収めた。

そして今秋の大会では、さらに速度に重視したデザインの新車両「Wing」を完成させ、世界一速いソーラーカーを決める「チャレンジャークラス」での優勝を目指す。

同チームの4号機となる新車両「Wing」は、大学の研究資源(教員)と"ものづくり"の施設を最大限に活用し、学生が"設計"から"製作"までのすべてを担当し、多くのアイディアが単胴型デザインの車両に取り入れられている。

また、炭素繊維ボデー成形にはジーエイチクラフト、太陽電池にはサンパワージャパンとケー・アイ・エス、真空成形スクリーンは植木プラスチック、ベアリングはNTN、低燃費タイヤ・太陽電池用接着フイルム・油圧はブリヂストン、モータコア材料は日立金属、モータはミツバ、そして炭素繊維・ポリカーボネート樹脂・ 衝撃吸収シートクッション・グローブ・チームウェアなどに東邦テナックス、サカイオーベックス、帝人フロンティアといった、産学連携を通したサポート企業の最先端素材や技術提供を受けて作られている。

Wingの主なスペックは、1人乗り単胴型(全長4990mm×全幅1050mm×全高1070mm)、4輪、4WS、前輪:マルチリンク&プルロッドサスペンション、後輪:マルチリンク&リジットサスペンション。モータはアモルファスと平角線を使用したホイルインモータ、オートクルージング機能を搭載する。また、"羽"部分にはソーラーパネル:3D曲面太陽電池、シリコン太陽電池4m2を搭載。

また、「Wing」という車両名は、同車両の特長であるソーラーパネル部分の羽(Wing)が、自然界がデザインした3D曲面に人工物の太陽電池が搭載された"自然との共存"と、若いエンジニアが"将来に羽ばたく"ことを意味して命名されたという。

なお、今回は太陽電池面積の縮小(6m2→4m2)や車体寸法制限の大型化(全長4.5m×全幅1.8m→全長5.0m×全幅2.2m)など、大会の規則が変更されたことで、さまざまなデザインの車両設計が可能になり、これまでチャレンジャークラスの主流だった双胴船型(カタマラン)から、新しいデザインの車両が登場すると予想されるということだ。
(早川厚志)

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