ロボキュア、ロボットによる失語症者向け言語リハビリの有効性を確認

ロボキュア、ロボットによる失語症者向け言語リハビリの有効性を確認

画像提供:マイナビニュース

ロボキュアは、千葉大学との共同研究によって開発した言語訓練用アプリ「ActVoice for Pepper」を活用した失語症者に対するリハビリの臨床試験において、有意な改善が確認できたことを発表した。

このリハビリは、君津中央病院の協力を得て2015年12月から約1年半にわたり実施し、その結果について、7月8日〜9日に開催された日本コミュニケーション障害学会学術講演会において同病院の言語聴覚士・村西幸代氏により発表された。

軽度〜重度の慢性期運動性失語4名(45歳〜76歳)を対象に、人型ロボットPepper上で動作する失語症者向けリハビリアプリ「ActVoice for Pepper」を使用した呼称訓練を行った。その内容は、胸部のタッチディスプレイに絵を提示して「これは何ですか?」と呼称を促し、正答に対しては「正解です」、誤答には「〇〇と聴こえました」、認識困難には「良く聴き取れませんでした」と応答し、また、音声認識による発生の評価には難易度(簡単、普通、難しい)を設けたという。

病院内での訓練では、4症例中3症例について、ActVoice for Pepper による訓練を実施した訓練語の正答率はいずれも改善がみられ、病院内における訓練で改善の度合いが少なかった1症例については、Pepperを自宅に置いて引き続き訓練を行ったところ、改善が確認できたという。

ロボキュアはこの訓練の結果として、飽きやロボットに対する抵抗などもなく、ロボットを相手として継続的な訓練を実施することができた / 一般的には大幅な改善は困難と言われている「発症後6か月以上経過した慢性期の失語症者」(今回の訓練対象者は発症後 3〜8 年経)に訓練による改善がみられた / 一度改善したA訓練語について訓練をやめると正答率が低下しており、効果を持続させるためには継続的な訓練が必要と考えられる──という3点を挙げた。

同社では今後、ロボットでの実施に適した訓練メニューを拡充していくことで、人とロボットの協働によるリハビリの実現を図っていくとしている。
(早川厚志)

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