気温以外にも注意を! 熱中症対策にAI Zinraiを活用した機械学習 - 富士通

気温以外にも注意を! 熱中症対策にAI Zinraiを活用した機械学習 - 富士通

画像提供:マイナビニュース

猛烈な日差しが降り注ぐ季節が今年もやってきた。気温が上昇するこの季節、命をも奪いかねない熱中症には充分注意しなければならない。厚生労働省は、職場における熱中症による死傷者の推移を発表(PDF)しているが例年7月になるとその数は急増している。

環境省では熱中症予防サイトを設置、熱中症の基礎的な理解や対策を動画や図版を使ってわかりやすく解説している。同サイトでは暑さ指数(WBGT:Wet Bulb Globe Temperature)の地域ごとの予測・推定値も毎日掲載している。

熱中症予防のために1954年に米国で提案されたWBGTは、1.湿度、2.日射・輻射などの周辺の熱環境、3.気温の3つを取り入れた指標で気温と同じ摂氏度(℃)で表示されるが、注意を要するのは気温だけではない。暑さ指数の指標比率は、気温1:湿度7:輻射熱:2と、湿度の効果がもっとも高い。同省ページ内の「WBGTについて学ぼう」に詳しく掲載されているが、発汗が抑えられる高湿度環境では、同じ気温でも倍近くの熱中症搬送数になる場合もある。

富士通は12日、作業員の熱ストレスレベルをAI技術で推定する新アルゴリズムを開発、安全管理を支援するソリューションを強化したことを発表している。従来のWBGTなどからのデータに加え、運動量や時間毎の推移データを加えて「安全」「熱ストレスレベル(低)」「熱ストレスレベル(中)」「熱ストレスレベル(高)」の推定を行うが、相関関係が見えにくい多様なデータから同社AI Zinrai(ジンライ)を用いた機械学習を活用し、特徴を抽出している。

同社では、全社員を約35,000人を対象としたテレワークの実践などICTの自社実践からの知見活用を数多く行っているが、この新しいアルゴリズムを追加した安全管理支援ソリューションも川崎工場で働く警備員を対象に自社実践を開始(6月から9月にかけて)、ソリューションは7月下旬からFUJITSU Digital Business Platform MetaArcで提供される。
(長岡弥太郎)