DELL EMC、第14世代PowerEdgeを発表 - 先行して5モデルの提供開始

DELL EMC、第14世代PowerEdgeを発表 - 先行して5モデルの提供開始

画像提供:マイナビニュース

デルとEMCジャパンは7月13日、あらゆる規模の企業におけるITトランスフォーメーションを推進するために第14世代「Dell EMC PowerEdge(パワーエッジ)」サーバポートフォリオを発表した。インテル Xeon スケーラブルプロセッサを搭載し、従来のアプリケーションと、クラウドネイティブの新たなアプリケーションの両方に拡張性を有し、自動化された安全なコンピューティングプラットフォームを提供するという。

新しいサーバポートフォリオは「Dell EMC PowerEdge R640」「Dell EMC PowerEdge R740」「Dell EMC PowerEdge R740xd」「Dell EMC PowerEdge R940」「Dell EMC PowerEdge M640」「Dell EMC PowerEdge FC640」「Dell EMC PowerEdge C6420」の7モデルで構成されている。R640は1U/2ソケットプラットフォーム、高密度なスケールアウトデータセンターコンピューティングとストレージの最適な組み合わせを提供するとしている。

R740は2U/2Sプラットフォーム、厳しい要件が求められる環境をサポートし、ストレージ、I/O、アプリケーションアクセラレーションの最適なバランスを実現するという。R740xdは2U/2Sプラットフォーム、SDSなどのアプリケーションやクラウドサービスプロバイダが求める多様な要件、Hadoopユーザー/ビッグデータユーザー、コロケーションホスティングをサポート。

R940は3U/ 4Sプラットフォーム、ERP(エンタープライズリソースプランニング)やeコマース、超大規模データベースなど、高い要件とミッションクリティカルなワークロードをサポートする。

M640およびFC640は高密度でハイパフォーマンスを提供する独自のモジュラー型サーバとなり、ブレードおよびモジュールプラットフォームでスケーラビリティを可能としている。C6420はハイパフォーマンス コンピューティングに最適なモジュラー型の2U/8Sプラットフォームで、ユニットあたり高い密度・スケーラビリティ・電力効率を実現するという。

○「第14世代PowerEdge」3つの特徴

新製品の主な特徴として「スケーラブルなアーキテクチャ」「インテリジェントなオートメーション機能」「統合されたセキュリティ」の3点を挙げている。

スケーラブルなアーキテクチャについては、SDDC(ソフトウェアデファインドデータセンター)の既存ワークロードと、クラウドネイティブなワークロードの両方を企業はサポートすることが可能になり、変化するビジネスニーズに柔軟に応えることができる。また、NVM Express(NVMe)をはじめとした最新テクノロジーを有し、SDS(ソフトウェアデファインドストレージ)とHCI(ハイパーコンバージドインフラストラクチャ)のための共通基盤として最適なコンピューティング環境を構築することを可能としている。

また、VMware vSANクラスタにより、データベースを使用する際に最大12倍のIOPSと98%のレイテンシの短縮など、データベースパフォーマンスの向上と低いレイテンシを実現できるほか、25GbE、RDMA(Remote Direct Memory Access)環境でCPU負荷を軽減しつつ、高速なVM(仮想マシン)への移行を可能とし、仮想マシンの高速かつシームレスなライブマイグレーションができるという。ストレージは、NVMeドライブ、トータルフラッシュストレージ、I/Oスロットなどを備える。

インテリジェントなオートメーション機能に関しては、RESTful APIをサポートする「OpenManage Enterprise」はデプロイ、アップデート、モニタリング、メンテナンスを自動化するという。具体的には、使いやすいユーザーインタフェースやパフォーマンスを向上した「iDRAC9」が、サーバの導入から廃棄、再利用までのライフサイクル管理を容易にし、モバイルデバイスベースのサーバ管理「QuickSync 2」により、短期間でiDRACのセットアップを可能としている。

さらに、専任のテクニカルアカウントマネージャーが顧客を支援する「ProSupport Plus」と、障害検知と自動通知を行う「SupportAssist」を組み合わせることで、障害の解決時間を短縮に加え、障害の発生を減らし、サーバ運用に要するコスト削減に寄与するという。

統合されたセキュリティでは、保護、リスクの検出、障害からの復旧、サーバの廃棄までサポート。「Secure Boot」(セキュア ブート)機能は、エンドツーエンドのサーバ安全性を確保するとともにデータセンター全体のセキュリティを強化。インテルの「Intel Boot Guard」テクノロジーがシステム起動時にPowerEdge BIOSイメージの信頼性を検証し、Dell EMCによって提供された有効な署名済みイメージと一致する場合にのみ起動する。

加えて「System Lockdown」(システムロックダウン)機能は、あらゆるシステム構成を悪意ある変更や意図しない変更から保護し、システム変更があった場合にはユーザーにアラートを通知するほか、「System Erase」(システム消去)機能は「Instant Secure Erase」機能を拡張し、ドライブが盗難に遭った場合や不適切に再利用された場合、障害のため別のドライブに交換された場合などに、セキュリティのため暗号化されているドライブ上の全データを数秒で完全に消去するという。

○日本でのビジネス施策

日本におけるビジネス施策について、デル 執行役員 インフラストラクチャ・ソリューションズ(Global Compute & Networking)事業統括 製品本部 本部長の上原宏氏が説明を行った。

日本では「社内販売体制の強化」「パートナー連携の深堀」「技術検証施設の充実」「運用コストを軽減するサポート」「多様なニーズに対応する提供形態」の5つの施策に取り組む。特に同氏が強調していたのは技術検証施設の充実と運用コストを軽減するサポート、多様なニーズに対応する提供形態の3点だ。

上原氏は技術検証施設の充実について「三田に所在する東京ソリューションセンターにおいて第14世代PowerEdgeに対して、Unity、VxRail、Data Domain、ScaleIO、Isilonなど製品・機器とのPoC(Proof of concept)や接続性の確認などが可能だ」と、述べた。

また、運用コストを軽減するサポートに関して同氏は「運用コストの低減は常に企業の課題のため、無償ツールで自動で障害を検知するリモートモニタリングの仕組みである『SupportAssist』と予防検知などを行う『ProSupport Plus』を組み合わせることで障害の解決時間の短縮や障害発生を減らすことができる」と、強調した。

そして、多様なニーズに対応する提供形態について「2種類用意しており、1つはOPECレベルで毎月の支払いを設定し、クラウドライクに支払いをしてもらい、Flexible Leasingは予算などに合わせた柔軟な支払い、Pay as you Growは利用計画に応じた支払いプラン、Provision and Payは導入後支払い開始の猶予となる。もう1つはクラウドプロバイダー協業となり、PowerEdge in the Cloudはパブリッククラウドへの移行を検討している中堅企業のひとり情シス向けのサービスだ」と、説明した。

価格はR940が168万5600円〜、R740が71万9000円〜、R740xdが76万9900円〜、R640が70万1900円〜、C6420が28万6500円〜となる。すでにR940、R740、R740xd、R640、C6420は全世界で提供開始し、FC640およびM640、そのほかのモデルについては2017年下半期に提供開始を予定している。
(岩井 健太)

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