モリサワ、新たな17書体を発表-言葉によって形が変化する「みちくさ」など

モリサワ、新たな17書体を発表-言葉によって形が変化する「みちくさ」など

画像提供:マイナビニュース

モリサワは、2017年秋にリリースする新書体全17書体を発表した。利用可能な対象製品はMORISAWA PASSPORT製品および、MORISAWA Font Select Pack製品クラウドフォントサービス、TypeSquare。

発表された書体は、人気書体のA1明朝の特徴を継承しつつやわらかな表情をもつ「A1ゴシック」をはじめ、モリサワオリジナルの欧文書体で、98の言語と海外の表記ルールに対応する「Citrine(シトリン)」、縦組みの際に言葉によって文字の形が変化する機能をもった「みちくさ」、歴史的な書物の字形を復刻した「きざはし金陵」、活版印刷のインクのにじみを再現した「秀英にじみ明朝」、大胆な筆使いが特徴の見出し用書体「黒曜」。なお、各書体の詳細やリリース日は、新書体特設ページで随時案内される。

○A1ゴシック

A1明朝の基本となる骨格を参照して作成された、オールドスタイルのゴシック体ファミリー。線画の交差部分に墨だまり表現や、エレメントの端々に僅かな角丸処理が加えられ、温もりのあるデザインに仕上げられている。LからBまで4つのウエイトで展開される。

○Citrine

20世紀初頭の活字から影響を受けたサンセリフで、明るく幾何学的な要素を取り入れつつも、レトロで優しい風合いをもつヒューマニストサンセリフを目指して作成された。A1ゴシックとの和欧併記を目的に作られ、墨だまりや角丸処理といった共通のエレメントを採用している。ローマンとイタリックの各4ウエイトで展開され、海外の表記ルールを満たす文字種や、異体字、数字のバリエーションなど、さまざまな代替字形も多く備えられている。

○みちくさ文字セット

ふところを絞った骨格と、やわらかく現代的なエレメントから構成される明朝体風のデザイン書体。独創的で豊かな表情のかなは、多種多様な連綿体や代替字形が用意されており、OpenType機能を使用することで、縦組みの際に文脈を考慮した連綿体などを呼び出すことができる。

○きざはし金陵

中国・明代の南京国子監で刊行された「南斉書」を元に復刻した「金陵」と、1893年に東京築地活版製造所で印刷された「長崎地名考」を元に復刻した和字(かな)書体「きざはし」をマッチングした書体。線画や骨格を画一的に整備した近代の明朝体とは一線を画す、正統派のオールドスタイルの明朝体。

○秀英にじみ明朝

2009年にリリースされた「秀英明朝 L」をベースに、活版印刷による紙面上でのインクのにじみを再現した書体。線画にランダムな揺らぎや太み、丸み処理を施すことで、やわらかい印象をもったアナログ感やレトロ感を演出している。

○黒曜文字

見出し用に作成された、豪快でたっぷりとした黒みをもつデザイン書体。大胆な筆使いによる「はね」や「はらい」、線画の太細のコントラストが特徴。無骨で力強いイメージを表現したいシーンや、題字などの大見出し、看板サインなどの利用に適している。
(シマダマヨ)

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