FRONTEOら、専門家の観点を学んだ人工知能による銀行取引の抽出実験

FRONTEOら、専門家の観点を学んだ人工知能による銀行取引の抽出実験

画像提供:マイナビニュース

人工知能を駆使したビッグデータ解析事業を手がけるFRONTEOと、フィンテック関連の調査、研究、活用を行うT&Iイノベーションセンターは7月28日、「TSUBASA金融システム高度化アライアンス(TSUBASAアライアンス)」に加盟している千葉銀行、第四銀行、中国銀行、伊予銀行、東邦銀行、北洋銀行とともに、人工知能エンジン「KIBIT(キビット)」を用いて、個人向けの金融サービスにおける顧客ニーズ分析や、営業活動における課題抽出のモニタリング業務に活用するための実証実験を開始すると発表した。

「KIBIT」はFRONTEOが独自開発した日本発の人工知能エンジンで、人間の心の「機微」(KIBI)と情報量の単位である「ビット」(BIT)を組み合わせた「人間の機微を理解する人工知能」を意味している。テキストから文章の意味を読み取り、人の暗黙知や感覚を学ぶことで、人に代わって、判断や情報の選び方を再現することができるという。

今回の実験では、人工知能の判断の基礎となる教師データの作成と、解析対象データのインプットと解析結果の精度を検証する。

具体的には、まず、これまで各行が蓄積してきた資産運用の相談や投資型金融商品の販売にかかる個人の取引記録の中から、専門家の観点で「気になる記録」を選び出し、KIBITの教師データとして読み込ませる。その後KIBITは、専門家が「気になる記録」を選んだ際の判断の感覚や暗黙知を学ぶことにより、「顧客の金融商品に対する理解度」「適切な販売手順の順守状況」「顧客の投資方針との整合性」といった抽象性の高い専門家と同じ観点で、各行の取引記録を人の約4000倍のスピードで読み込み、スコア付けを行い、顧客ニーズや課題などのヒントになる記録を抽出することができるという。

同社は同実験を「TSUBASAアライアンス」加盟行とT&Iが共同で取り組むことで、数多くの事例の収集・学習やノウハウの共有が図られ、解析技術の向上にもつながるものと考えている。

6行は実証実験の結果を踏まえたうえで、KIBITの本格導入を検討して行く予定だ。
(安川幸利)

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