2017年のウェアラブル市場は前年比17%増の3億台を突破する見通し - Gartner

2017年のウェアラブル市場は前年比17%増の3億台を突破する見通し - Gartner

画像提供:マイナビニュース

市場動向調査会社である米Gartnerは8月24日(米国時間)、「2017年のウェアラブル機器販売数は、前年比16.7%増となる3億1040万台となり、金額ベースでは305億ドル。その内、93億ドルがスマートウォッチが占める」との予測を発表した。

ウェアラブル製品、とりわけスマートウォッチは、半導体の新たな有望市場として注目されているが、2017年の出荷台数は4150万個となる見通しのほか、今後も販売台数の増加が見込めることから、2019年〜2021年には、Bluetoothヘッドセットを除くすべてのウェアラブル製品の中における最大市場へと躍進し、2021年にはその販売台数が約8100万台、市場シェアとしては16%を占めるまでに成長するとみている。

Gartnerの調査ディレクターであるAngela McIntyre氏は「スマートウォッチは、Apple Watchの比較的安定した平均販売価格(ASP)によって支えられ、2021年までにすべてのウェアラブル機器の中で最高の売上高を達成し、174億ドルに達するペースで売り上げが伸びていく。スマートウォッチカテゴリ全体のASPは、2017年には223.25ドルだが、2021年には214.99ドルに低下するだろう。生産個数の増加が、製造コストや部品コストを若干引き下げてくれる一方で、AppleやFossilなどの強力なブランドは、従来のスマートウォッチの価格帯と同じ価格を維持するだろう」と述べている。

○Apple Watchは今後もトップシェア維持

Appleは引き続きスマートウォッチ市場で最大のシェアを持ち続けることが予想されるが、より多くのメーカーが市場に参入するにつれて、Appleの市場シェアは2016年の3分の1程度から、2021年には約1/4へと減少するとGartnerは見ている。また、9月に発表が予想される次世代のApple Watchでは直接、携帯電話網への接続が可能となり、Siriとのインタラクションや、iPhoneによる4G/LTEやWi-Fiといった通信網が存在しない場合でもデータの送受信が可能になるとの見方も示しているが、それ以外のブランドについては、ライフスタイルブランドとしてのアピール力に乏しいことから、2021年になっても全体の15%程度にしかならない、とも見方を示している。

さらに、今後の成長が期待されるスマートウォッチのサブカテゴリとして、子供向けスマートウォッチと従来の時計ブランドがあるが、これらは今後、スマートウォッチの重要なセグメントとして浮上する可能性があり、Gartnerでも、子供(2〜13歳)向けスマートウォッチは2021年にスマートウォッチ全体の出荷台数の30%程度を占めると予測している。

一方のファッション時計や伝統的な時計のブランドは、2021年までにスマートウォッチ市場の25%を占めるものとみられているが、McIntyre氏は「ラグジュアリー&ファッションウォッチブランドは、若い顧客を引き付けるためにスマートウォッチを発売するだろう」と述べている。

○ウェアラブル機器の中心市場に存在し続けるBletoothヘッドセット

2017年のBluetoothヘッドセット市場は、前年比16.7%増となる約1億5000万台の見通しだが、2021年にはここからさらに2億6000万台へと伸長し、ウェアラブル機器市場における最大市場であり続ける見通しだ。なお、Gartnerでは、今後のBluetoothヘッドセットの成長は、主要なスマートフォンからヘッドホンジャックが消えることによりもたらされるとみており、2021年にはほぼすべてのプレミアムスマートフォンから3.5mmのイヤホンジャックを廃止するのではなかと想定を示しており、それを踏まえ、さらなる市場の拡大なども期待できる可能性があるとしている。
(服部毅)

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