オートモーティブワールド2018 第1回 今日からでも始められる量産車での自動運転 - Xilinx

オートモーティブワールド2018 第1回 今日からでも始められる量産車での自動運転 - Xilinx

画像提供:マイナビニュース

2018年1月17日〜19日にかけて東京ビッグサイトにて開催されている「第10回 オートモーティブワールド(オートモーティブワールド2018)」においてXilinxの日本法事であるザイリンクスは、前日に発表した16nmプロセス採用の車載グレード対応「Zynq UltraScale+ MPSoC」を活用した量産車での自動運転に向けたソリューションの紹介などを行っている。

同社のブースのテーマは「FPGAで開発したプラットフォームをベースに、量産を前提としたソリューションを提供する」というもので、量産車での自動運転を実現するための核となるAvnetとOKIアイディエスが共同で開発したZynq UltraScale+ MPSoC「ZU11」を2個搭載した自動運転開発ボード「UltraZ AD」を中心に、その周辺に画像認識ソリューションやRTOSなどのUltraZ ADに搭載可能なIPを提供するパートナーのソリューションが展示されている。

UltraZ ADを活用すると、例えば800mから1km先を180度見渡すために、8Mピクセル/30fpsのイメージセンサ(ソニー製)を3台用いたフロントセンシングカメラシステム(冗長性を確保するために2台ではなく3台のカメラを利用)を手軽に構築したり、センサの数や種類、それらが接続されるイメージシグナルプロセッサ(ISP)やDSPの種類を問わずに、処理を行うシステムを開発したり、Arm Cortex-A53、Cortex-R8、ロジックセルに搭載されるプロセッサなどによるヘテロジニアス構成による異なるアルゴリズム処理によるシステム不具合時の安全性の向上、といったことを実現できるようになる。

また、画像認識系のパートナーでは、レグラスが、MPSoCを用いた世界最小と銘打ったAIカメラ「EigerII」を用いたデモを行っているほか、Xylonがストラクチャ フロム モーションを用いてサラウンドビューカメラで撮影した画像をリアルタイムでダイレクトに3Dマッピングする技術を、中国DeePhi Techが12chのイメージセンサからの画像を元に、ディープラーニングの推論で状況を判断することで低消費電力、ハイパフォーマンスで自動運転を可能とする技術、米SEEINGMACHINESのリアルタイムで、ドライバーの頭の姿勢や顔の向き、眼の開き具合、視線の方向などを計測するドライバーモニタリングソリューションなどがUltraZ AD向けソリューションとして紹介されている。

また、UltraZ AD向けRTOSとしてはイーソルのMCOSの紹介が行われている。こちらは現在、UltraScale+ MPSoCへの対応に向けた改良が進められている段階で、2018年夏ごろをめどに一般への提供を開始する予定だという。MCOSのポイントの1つは、ハイパーバイザを用いずに、各コアごとに異なるOSとして動作させたり、1つのOSですべてのコアを連携させるといった自律分散協調ができるというところ。またROS/ROS 2の提供も行っており、それらを組み合わせたソリューションとしての活用も可能になるという。

このほか、スロバキアAIMOTIVEが提供する自動運転向けにセンサデータの活用を促進させる天候を自由に変更できるシミュレーション「aiSim」や、自動運転/自動パーキングなどを実現する「aiDrive」のデモなども紹介されており、これらも順次UltraZ ADに向けた対応が図られる予定としている。
(小林行雄)

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