JR九州躍進の物語、なぜこれほど売れ行きを伸ばしているのか

 丸善とジュンク堂は、ビジネスパーソンや各界の専門家を主な利用者とする大手書店グループです。その購買データを分析すれば、ビジネスパーソンにとって「いま注目の本」が見つかるのではないか、というこの連載。今回は、8月の「企業研究」分野に絞り、売れ筋のランキングとトレンドを読み解いてみました(本記事は「honto」から転載した記事を再編集して掲載しております)。

■企業研究分野で売れている本は?

 企業研究分野の本は、その業界の動向を知るために役立つことはもちろん、異なる業界の事例を自分の業界にあてはめるためにも参考になります。そのため、社会人は常にアンテナを張っているべき分野だといえますし、また、就職活動をする大学生・大学院生にとっても注目の分野でしょう。

 8月のランキングから注目した一冊は、『鉄客商売 JR九州大躍進の極意』(honto/Amazon)。
『鉄客商売』唐池 恒二,[著],PHP研究所,2016年5月25日

 2016年の5月に発売された本ですが、毎月じわじわと売れ行きをのばし、発売後3ヶ月たった8月に、ついにジャンルで1位になりました。なぜこの本が、長く、そして多くの人に売れているのか。その魅力を探ってみました。
丸善・ジュンク堂「企業研究」書籍 2016年8月ランキング
(2016年7月26日〜2016年8月25日までのデータ)

■本書はどうも“ビジネス書”の域に収まらない

 著者・唐池恒二氏は、JR九州の代表取締役会長職を務める方です。「経営方針はトップが自らの言葉で語る」というJR九州のコンセプト通り、本書は、リーダーである唐池氏本人が執筆しています。唐池氏の文章は読みすすめやすく、仕事とは、経営とは、サービスとは、という難しくなりがちなテーマをコミカルなタッチで描いています。

 文章から読み取れる唐池氏の陽気で親しみやすい人間性には、ビジネス書でありながら、癒やしを感じることさえありました。軽妙な語り口で、感動や涙だけでなく笑いも提供してくれる本書。ビジネス書というだけでなく、小説や自己啓発本に通ずる魅力もあるように感じられます。

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