戦略的にマーケティング・広報を進めるために読むべき2冊

 昨今、マーケティングや広報関連の書籍で、戦略という言葉がタイトルについている書籍が目立ちます。本記事では、その中から注目の2冊をピックアップしてご紹介します。

■戦略とは何か、皆さんは答えることができますか?

 1冊目にご紹介するのは、『なぜ「戦略」で差がつくのか。―戦略思考でマーケティングは強くなる―』です。同書では、「戦略」という言葉がどういったものかを定義し、その上で思考の道具として活用していくためのヒントを解説していく内容となっています。
なぜ「戦略」で差がつくのか。―戦略思考でマーケティングは強くなる
著者:音部大輔 1,800円+税 宣伝会議

 同書を読んでみて感じたのは、自分が「戦略」という言葉を安易に使っており、定義も曖昧だったということです。読者の皆さんも、「戦略とはどういう意味ですか?」と聞かれて、答えを明確に出せる方は限られるのではないでしょうか。

 その答えを同書では、著者の音部大輔氏がわかりやすく教えてくれます。同氏は、P&Gやユニリーバ、日産自動車などでブランドマネジメントやマーケティング組織の育成などを取り組んできました。現在は資生堂ジャパンのCMOとして活躍しています。

 そんな同氏が、これまでの経験から見出した戦略の定義から、「計画」や「目的」など混同されがちな概念との違い、「戦略」を構成する要素、「戦略」を立てる際のポイントまで解説しています。

 「戦略」とは何かを知り、戦略的な企画立案や意思決定の助けとなるおすすめの1冊です。

■戦略的にPRを展開するための構造・要素が理解できる1冊

 2冊目は、『戦略PR 世の中を動かす新しい6つの法則』です。同書は、PR会社のブルーカレント・ジャパンの代表取締役社長を務める本田哲也氏が執筆しました。

 本田氏はPRを「世の中を舞台にした情報戦略」と定義し、その究極の目的は「人の行動を変えること」であると最初に語り、その中でも戦略PRとはどういったものかを同書では解説しています。
戦略PR 世の中を動かす新しい6つの法則
著者:本田哲也 1,600円+税 ディスカヴァー・トゥエンティワン

 ちなみに、同氏は以前から「戦略PR」という言葉がタイトルに付いた書籍を出しており、この言葉を広めてきました。今回の書籍では、これまでの戦略PRが現在までにどう変化してきたか把握できるため、PRの歴史、最新動向がつかめる内容になっています。

 また、同書では、手法はもちろん、どういった構造や要素でPRが成り立っているのかなど、体系的にPRについて学ぶことができます。

 たとえば、PRで人の行動が変わるまでの構造を図にした「PRのピラミッド」を取り上げ、PRの構造はどうなっているのか、また日本企業はどの段階でつまずいているのかを明らかにしています。くわえて、戦略PRに含まれる6つの要素を事例とともに紹介。PR活動を通じて、人の行動をどのように変化させるべきかが理解できる1冊となっています。

 ぜひ今回ご紹介した2冊を読んで、戦略的なマーケティング・広報活動を推進するためのヒントをつかんでみてはいかがでしょうか。

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