練習環境の「偏り」を改善して交通事故を減らせ!豪保険会社が提供する画期的な運転教習プログラムとは

練習環境の「偏り」を改善して交通事故を減らせ!豪保険会社が提供する画期的な運転教習プログラムとは

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運転免許を取り立てのころ、実際にドライブに出かけてみて「こんな状況、教習所で教わってない!」とパニックに陥った記憶はないでしょうか。運転教習でバランスよく様々な環境でのドライビングを練習できていれば交通事故も減るはずだと考えた、オーストラリアの保険会社のデジタル施策を紹介します。海外の広告・宣伝・プロモーション事例情報を提供している「AdGang」からの厳選記事を紹介するこの連載は、毎週水曜日に更新です。

●キャンペーン概要

 時期:2017年
 国名:オーストラリア
 企業/ブランド:AAMI
 業種:保険

■保険会社が運転教育に一石を投じる

 オーストラリアでは毎年19万人を超える10代の若者が自動車運転免許を取得します。そしてそんな若者たちの死因の45%もまた自動車事故によるもの… この状況を憂慮した大手保険会社「AAMI」は、従来の運転教育法を見直そうと、革新的な運転練習プログラムを打ち出しました。

 同社が提案するのは、“あらゆる環境でバランスよく練習する”プログラム。従来は天候や交通状況などの運転環境が考慮されていなかったため、練習をする環境に偏りが生じていましたが、その偏りを出来る限りなくそうというのです。

 本プログラムを実現するために、同社は練習状況を「天候」「明るさ」「道路のタイプ」「交通状況」のカテゴリ別に細かく記録・管理するアプリを開発。

 例えば、下記は「明るさ(LIGHT)」別に練習状況をまとめたページです。「日中(DAY)」の練習時間が45.42時間なのに対し、「夜間(NIGHT)」の練習は2.16時間、「夕方(DUSK/DAWN)」の練習は0.32時間と短く、今後は夜間と夕方の練習が必要だということが分かります。

 更に天気予報とも連動しており、「雨(WET)」の日の練習が少ないと、インストラクターのスマートフォンに雨の予報が通知されるようになっています。

 また運転中に電話がかかってくると、「後で折り返しお電話します。」という自動メッセージが流れる他、練習時間の多い生徒をランキング形式で表示するなど、生徒のモチベーションを高めるための工夫も施されています。

 練習状況は、生徒の両親もPCやスマートフォンで閲覧することが可能です。

 この革新的な運転練習プログラムはテレビを始め、様々なメディアに取り上げられ、2,000万豪ドル相当のメディア露出を果たし、1,600万人を上回る人々にリーチしました。本施策に寄せられたSNSのコメントのうち88%がポジティブな内容だったといいます。

 今年3月にリリースしてから、既にいくつかの州で採用されている本プログラム。交通事故撲滅を目的に、運転教育を見直した保険会社による画期的なCSR施策でした。

●動画はこちら

AAMI - Smartplates from Ogilvy Asia on Vimeo.

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 記事転載元:AdGang

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