サブスクリプション、値上げ抑制で加入者増を図る傾向が顕著 BtoCの解約率は24%【Zuora調査】

サブスクリプション、値上げ抑制で加入者増を図る傾向が顕著 BtoCの解約率は24%【Zuora調査】

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 サブスクリプション・ビジネス収益化のためのプラットフォームを提供するZuoraは、隔年で調査をしているサブスクリプション・エコノミー・インデックス(以下、SEI)の最新版を発表した。

 SEIは、Zuoraがサブスクリプション・ビジネスの成長を評価するために、自社プラットフォーム上で生成されたデータで算出したインデックス(指数)レポート。レポートの主な内容は以下の通り。

●サブスクビジネスが世界経済を牽引か

 2012年1月1日から2018年12月31日までの7年間におけるサブスクリプション・ビジネスの収益成長率は、S&P500企業および米国小売業のおよそ5倍に及んだ。年平均成長率は、サブスクリプション・ビジネスが18.1%である一方、S&P500企業および米国小売業はどちらも3.6%だった。また、四半期ごとのGDP成長率と比較したとき、SEI成長率は米国経済に1四半期先行して上下変動していた。

●値上げ抑制によるサブスクライバー増が成長を牽引、ARPAの増加率は低下

 SEIレポートでは、1アカウントあたりの平均収益(Average Revenue per Account、以下、ARPA)とアカウント数を計測している。2018年の平均サブスクライバー増加率は14%で、2017年の11.7%より向上。料金の値上げ幅を抑えることでサブスクライバーの獲得が促進されたため、ARPAの増加率は、2017年には11.3%だったが、2018年はわずか8%に留まった。本調査の対象企業では、この7年間の収益成長率が321%に及んだ。

●BtoCサブスクの解約率は24%にまで改善

 2016年には、BtoCのサブスクリプション・エコノミーを展開する企業の平均解約率が30%を超えた。しかし2017年と2018年にはそうした企業も大きな改善を見せ、BtoC企業の解約率は、BtoB型サブスクリプション企業における最近の年平均解約率である28%を下回る、24%にまで改善された。さらに、BtoC企業の2018年の成長率は23%で、これもBtoB企業の20%を上回った。

●アジアの成長率は16%で、20%を超える欧州・北米より低い

 アジア太平洋地域におけるSEIレポート対象企業の今年の成長率は16%だった。アジア太平洋地域のこの成長率は、日経平均構成企業の2.5倍に及ぶ。欧州の成長率は25.6%、北米の成長率は21.6%とアジア太平洋地域を上回った。

●SaaS以上に、IoTおよびテレコミュニケーション分野が存在感を発揮

 2015年と2016年の最も成長率の高い分野はSaaSだった。しかし、2017年中盤には、IoT分野の成長率がこれを上回るようになった。また、2018年の成長率減速による影響を唯一受けなかったのがテレコミュニケーション分野だった。同分野の成長率はこの2年間でSaaSと肩を並べるまでになった。

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