社長が「ツッパリ嬢」に!インパクト強すぎるポスターで店頭売上180%アップの効果を生んだ平安伸銅工業

 社長が広告塔というPR手法は、社長個人のキャラクターやビジュアルに依存する度合いが高く、必ずしも上手くいくわけではありません。ところが社長をコスプレさせてしまうことで、キャラクターとビジュアル両面を同時に立たせることに成功した会社があります。本人の素顔とも時代ともギャップのある「スケバン」のコスプレをして、自社製品の突っ張り棒の正しい使い方をアピールするために、社長自らが「ツッパリ嬢」に扮したのが、大阪に本社を置く平安伸銅工業です。同社で広報を担当する内藤紗希氏に「ツッパリ嬢」誕生の裏側を聞いてみました。

■「ツッパリ嬢」誕生秘話

――平安伸銅工業の竹内社長は、普段は今風の爽やかな風貌で「つっぱり棒博士」として活動されているそうですね。そんな竹内社長が「ツッパリ嬢」に変身する企画はどうやって誕生したのでしょうか? 経緯についてお聞かせください。
つっぱり棒博士(左)とツッパリ嬢(右)

内藤:今回の施策については、電通の日下さんと弊社社長の竹内(「つっぱり棒博士」兼「ツッパリ嬢」)の出会いがきっかけです。「つっぱり棒博士」として竹内は多数のメディアに出ていたのですが、突っ張り棒の正しい使い方をさらにより多くの人に届けたいなという気持ちがあり、その思いを汲み取ってポスターとして提案くださったのが、日下さん率いる「商店街ポスター展」チームの方々でした。
平安伸銅工業株式会社 広報 内藤紗希氏

内藤:「つっぱり棒博士」が伝えたいことを、チームメンバーの秦さんがわかりやすくシンプルにコピーライティングしてくださり、弊社としては一発OKでした。ポスターの言葉は乱暴な表現にはなっていますが、しっかり伝えたいことが伝わる言葉で、かつ起爆剤になるようなインパクトのある露出をすることに成功したのでは、と振り返っています。

 また、普段ホームセンターに買いに来てくれる方に正しい使い方を知ったうえで商品をご購入いただきたいという思いと、ホームセンターに来て、商品を見て選んで買って欲しいという思いもあり、店舗での展開についても協力を仰ぎました。

■掲出作業中にも3度見されるほど目立ったポスター

――ポスターの具体的な展開は?

内藤:弊社が大阪に本社を置いているということと、電通のみなさんも関西支社の方たちだったので、ネットワークを駆使できる大阪の店舗で検討しました。ちょうど2月中頃からDCMホールディングス様の全国約120店舗にて、私がプロジェクトリーダーとして企画推進した「つっぱり棒博士」の売り場を展開してくださっていたので、大阪のDCMダイキなんば店様にお願いすることにしました。

 ポスターを一挙に並べた売り場は、掲出作業をしている段階から3度見されるほど、濃い赤と黒のポスターが激しく目立っておりました。ポスター掲出にあたり、ご協力くださった販売店様には感謝しかありません。結果、わざわざポスターを探しに来られたお客様がいらっしゃったり、足を止めて売り場を見て納得し、商品を選ばれる方もいたそうです。
DCMダイキなんば店の様子

内藤:弊社は、メーカーとして“正しい突っ張り棒の使い方”についての認知が不十分ということに対し、不甲斐なく悔しい思いをしていました。たくさんのメディア様に「ツッパリ嬢」を取り上げていただくことによって、日用品として今やご家庭に1本以上はあるであろう突っ張り棒を、正しく使っていただけるようになったのでは、と思っています。

――多くのメディアが記事にするなど、「ツッパリ嬢」にはものすごい反響があったようですが、これだけの反響があることを事前に予想していたのでしょうか?

内藤:ここまで反響をいただけるとは思ってもいませんでした。いわゆる、バズる状況になるとは思っていなかったです。

 リリース後、あちこちから問い合わせがあり、1ヵ月で約40件以上のメディアに掲載いただきました。Webメディアだけでなく、フジテレビ『めざましテレビ』にニュースとして報道していただいたり、雑誌の企画ページに掲載されたり、FMラジオ『J-WAVE』にも「ツッパリ嬢」が出演させていただきました。また、ロケ内容に盛り込んでもらえたり、ローカル番組でも特集いただいたりと、全国区に広がりました。「伝えたいことがシンプルでわかりやすい!」といった声もいただいており、Webメディアのコメント欄やSNSでも、肯定的なご意見も頂戴し、応援いただけているように感じます。

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