カラオケイメージ映像。その制作の裏側とは?

カラオケイメージ映像。その制作の裏側とは?

バーチャルリアリティ映像によって、ゴールデンボンバーと一緒に大観衆の前で歌ったり、メンバーと盛り上がったりが可能に。これなら一人カラオケだって寂しくない

老若男女問わず楽しめる、日本生まれの娯楽「カラオケ」。そんなカラオケに欠かせないのが、画面の背景に映し出される「イメージ映像」だ。切ない片思いの曲では女の子が物憂げな表情を浮かべたり、爽快なアップチューンでは若い男性が全力疾走していたり、曲にマッチする映像がそれぞれに映し出される。

ただ1曲ずつ専用の映像ではないようで、同じ映像を何度も目にする気も…。いったい背景映像ってどんなチョイスで流されているの? 謎だらけのカラオケ映像の仕組みと最新事情について、カラオケ事業を展開しているエクシングの広報・島村舞さんに解説してもらった。

●イメージ映像が移り変わる仕組みとは?

「カラオケの背景映像は、歌詞に登場する『好き』『雪』『夏』などの歌詞の一部や、歌われる季節などに合うように、膨大な映像ライブラリーから振り分けられたものが自動で流れます。なかには地名が紐づいていて、北海道や沖縄の映像が流れる場合も。ちなみにランダムに選ばれるため、同じ曲でもまったく異なる映像が流れますし、曲によっては同じ映像が繰り返し流れることもあります」

映像はほぼすべて自前で作っており、映像制作に長けたスタッフがコンセプトや台本を決めて撮影しているのだとか。最近も東北のお祭りを撮影したそうだ。また、近年ではボーカロイド曲の人気を受け、曲の雰囲気にあったグラフィック映像も制作しているという。

「アーティスト本人のライブ映像やMVが主流になり、制作本数は少なくなりましたが、東京のスカイツリーのような新しい建物だったり、風景の大きな変化があったりすれば随時撮影して時代遅れにならないよう配慮しています。また、年月を経ても使えるように、携帯電話や車など時代によって変化しやすいものはできるだけ映さないといった工夫もしているんですよ」

●イマドキのカラオケ映像は、VRも駆使!

そんな丁寧に作られてきたイメージ映像だが、テクノロジーの進化とともに、楽しみ方も形を変えつつあるという。

「最近はスマホに入っている写真や動画を、そのままカラオケの背景に使える機能が人気です。たとえばバースデーソングを入れて、背景をお誕生日の方の写真に変更すれば、サプライズになりますね! 写真は最大30枚まで取り込めて、スライドショー形式も可能です。撮った写真をアプリで送って使えますから、宴会で部長の酔っぱらった写真や動画を背景にしたらウケるかも…?(笑)」

さらに、10月13日に販売を開始するPlayStationVRを利用して、ゴールデンボンバーと一緒にカラオケを楽しめるコンテンツも展開予定とのこと。こちらは家庭用限定コンテンツだそうだが、ゆくゆくはカラオケ店にいけば、大好きなアーティストと隣でデュエットができるかも…と考えると夢は膨らむばかりだ。

様々な楽しみ方を提供してくれるカラオケ映像。今後お店に行ったときには、曲と同時にその映像にも注目してみると、新たな発見があるかもしれない。
(藤野ゆり/清談社)


※当記事は2016年10月04日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。

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