日本の技術が、見えるだけでなく「触れる仮想現実」を生み出した=中国メディア

日本の技術が、見えるだけでなく「触れる仮想現実」を生み出した=中国メディア

中国メディアは、日本の新しい「模擬触覚」技術が、仮想現実の世界に触感をもたらし、今年末または来年初めにこの技術を応用したゲーム製品が発表される予定であると報じた。(イメージ写真提供:123RF)

 中国メディア・新華社は27日、日本の技術が「見えるけれど触れない」仮想現実(VR)や拡張現実(AR)の世界に「触覚」を授けたとする記事を掲載した。

 記事は、「仮想現実は体験者にあたかもその場に身を置くかのような感覚を味わわせてくれるが、一方で触ることはできなかった」としたうえで、日本の新しい「模擬触覚」技術がこの問題を解決し、今年末または来年初めにこの技術を応用したゲーム製品が発表される予定であると報じた。

 そして、この技術を開発した日本の産業総合研究所の中村則雄氏が新華社の取材に対し、以前も「模擬触覚」の技術はあったものの、手袋や服などその都度着脱する必要のあるデバイスで不便だったとしたうえで、開発した小さなデバイスは握ることで大脳を「騙す」技術を用いて、何かを触っているかのような感覚を与えると説明したことを伝えた。

 また、このシステムを実際に記者が体験した様子についても紹介。「コンピューターに接続したホチキスほどの大きさのデバイスを握ると、軽微な振動を感じる。そしてコンピューターの画面イメージに合わせてデバイスに振動が加わり、まるでゴムを引っ張ったり、ばねを押しつぶしたりする感覚が伝わってくるのだ」とした。さらに、目を閉じても同じような疑似的な触覚を得ることができるとし、この技術が視覚とは関係ないものであることを紹介した。

 記事は、中村氏の話として、今後さらに研究開発を進めて腕時計のように手に装着可能な模擬触覚デバイスを作り、遠隔医療、ロボット技術、自動運転技術などに応用することを目指すと伝えている。

 仮想現実の世界では触覚だけではなく、シーンに合わせて香りを放ち臨場感を増加させるなど、嗅覚の導入に向けた研究開発も進んでいる。ますます現実に近い仮想現実の世界が、われわれ人類を待っているようだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

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