医療現場でのハンズフリー多言語翻訳を行う実証実験

医療現場でのハンズフリー多言語翻訳を行う実証実験

富士通のハンズフリー多言語音声翻訳システムは、マイクの起点から話者の位置を特定して、左側からの音声は英語、右側からの音声は日本語と判定するといった仕組みでハンズフリーを実現している。これにより患者と医療者の負担が軽減される(画像はプレスリリースより)

 国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)と富士通は9日、医療現場で多言語音声翻訳の実証実験を11月から開始することを発表した。

 昨今、日本でもさまざまなシーンで多言語対応する必要性が出てきたこともあり、「総務省委託研究開発・多言語音声翻訳技術推進コンソーシアム」という取り組みが行われており、多言語翻訳システムは、その一環として東京大学とNICTが2015年10月から臨床試験を行ってきた。

 今回発表された実証実験は、医療現場で増加する外国人患者に対応するため、新たに富士通が加わり、2018年3月まで実証実験を行うものとなる。

 NICTは既に実用化している多言語音声翻訳アプリ「VoiceTra(ボイストラ)」をベースに、医療分野の専門用語などに対応した多言語音声翻訳システムを適用し、富士通は富士通研究所が開発した音声判別技術や、話者の位置を音声で特定して日本語と多言語を切り替えるハンズフリー技術などを適用する。

 実施場所は臨床研究計画を院内倫理委員会で許可を受けた病院で、臨床試験の対象は実際の外国人患者と医療者の一部の方となる。

 両社は実証実験の結果を踏まえて、今後は中国語など対応言語の拡大も予定している。

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