テロに対抗しうる世界の最新技術&製品5選

テロに対抗しうる世界の最新技術&製品5選

ディフェンス・レイバー・エアロの防犯監視システム「DEFENDER-X」(撮影:防犯システム取材班)

 世界各国で起きているテロ事件のニュース報道を見るたびに「どうすれば防げるのか?」という無力感にも似た思いを抱く。

 一方で日々、最新のセキュリティ技術を取材していると、「もしかすると世の中のテロ事件を抑止できるのは?」といった期待が持てる製品や技術に出くわすこともある。

 今回は、取材をするなかで出会った最新のセキュリティ技術を紹介していこう。

●悪事を考えている人間をカメラで見極め!?


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監視カメラで人間の精神状態を可視化……防犯監視システム「DEFENDER-X」

 まず紹介するのは、「2015 Japan IT Week 秋」にてディフェンス・レイバー・エアロが出展した防犯監視システム「DEFENDER-X」。体が無意識に発している振動と人の感情の相関関係をもとに、対象者がどんな心理状態にあるかを監視カメラの映像から自動で解析し、不審者を検知するシステムだ。

 すでに複数の企業が同システムを使った製品・サービスを展開しており、セキュリティ業界では注目の技術といえる。

【採用企業例】
人間の心理状態を可視化する技術が自動販売機にも採用


遠隔監視からテロの未然防止が可能な防犯機能付きゴミ箱


監視カメラ映像から人の感情を可視化して不審者を検知! ALSOKが新技術を初公開


●顔認証技術で不審者を検知する次世代警備


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ICT技術を駆使した次世代の警備スタイルをデモ展示……ALSOK

 お次は「危機管理産業展2015」にてALSOKがデモ展示した、最新のICT技術を用いた次世代警備スタイルといえる「ALSOKハイパーセキュリティガード」。今回、注目するのは、ウェアラブルカメラと顔認証技術を組み合わせて要注意人物や部外者をリアルタイムで識別できる技術だ。

 大規模イベントの警備では、関係者の数も多くなるため、警備員が全関係者の顔や名前を覚えるのは事実上不可能。そうした課題を解決するのが、同技術となる。警備員がウェアラブルカメラを通して撮影した映像を見ると、そこには事前登録された関係者なのか、未登録者なのかを瞬時に把握することができ、もし要注意人物などの顔が事前に判明していれば、同技術で判別することもできるのだ。

●不審者を18km先からとらえるサーマルカメラ


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国境&沿岸警備に最適!18km先の人間もとらえる大型赤外線サーマルカメラ

 続いて紹介するのは、フリアーシステムズジャパンが「SECURITY SHOW2016」に出展した長距離監視・国境/沿岸用赤外線サーマルカメラ「FLIR HDC」。ハイセキュリティ向けの製品なので、1台あたりの価格は6,000万円前後からとなっているが、人間なら18km先、車両なら22km先にある対象物を検出することができる。

●爆弾被害を最小限に食い止めるゴミ箱


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動く人間の身体検査が可能な非接触のセキュリティシステム

 4つ目は、コーンズテクノロジーが取り扱っている爆発抑制ゴミ箱と名付けられた「DynaKEEPR L4」。爆発物の威力を抑制するチャンバーが内蔵されていて、仮に爆発物をゴミ箱にセットされたとしても、爆風を水平方向に逃すことで、直接的な被害を軽減することができるのが特徴だ。

 2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、日本でも本格的なテロ対策が求められる中でこうした製品の需要は高まってくるだろう。

●銃撃に耐えて証拠映像をしっかり守る監視カメラ



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銃撃されても壊れない!スリーディーの防弾ステンレス製監視カメラ

 最後は、スリーディーの防弾ステンレス製監視カメラ。海賊の往来がある地域を航行する船舶や、海上の治安を守る司法機関での導入を想定した製品で、一塊のステンレスから成形していき、極力接合部を無くすことで、銃撃にも耐えうる強度を実現し、レンズが覗く窓も20mm以上の厚さのガラスで覆われている。ここまで頑丈にした背景には、近年、海賊は、証拠映像を残させないことと、船の監視体制の弱体化を目的に、襲撃時にまず船に設置された監視カメラの破壊から始める手口が横行していることがあるそうだ。

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