キナクシス、SAP ERPの移行需要に合わせてSCMが伸長、売りは独自DBの高速処理

キナクシス、SAP ERPの移行需要に合わせてSCMが伸長、売りは独自DBの高速処理

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SCMソリューションを提供するカナダのITベンダーであるキナクシスが日本市場でのビジネスを拡大している。キナクシス・ジャパンの金子敏也社長は、「グローバルでは近年、年率20%以上で成長している。日本市場もSAP ERPの移行需要が高まる中で、SCMを含む基幹システム全体を見直そうという動きが活発になり、直近3年ほどで成長が加速している。本社も日本市場に重点的に投資していく方針」として、販売・導入支援を手掛けるパートナーの増強や従業員数の拡充を進める方針だ。
 SCMは広範な業務を網羅した概念だが、キナクシスのSCMソリューション「RapidResponse」は「グローバルPSI(生産・販売・在庫)を可視化して、高度な需給調整をしていくというところに特化している」(金子社長)という。工場内の計画の仕組みやロジスティクスに関するマネジメントの仕組みは網羅しておらず、一口にSCMソリューションと言っても、RapidResponseと補完関係にある製品が多い。競合製品はSAPやオラクルなど大手ベンダーのERPパッケージに含まれるSCM機能だが、こうしたERPパッケージのユーザーがサプライチェーンプランニング機能のみRapidResponseを採用するケースもあり、「特に日本はほぼ100%のユーザーがSAPユーザーでもある」(金子社長)という状況だ。
 RapidResponseの最大の差別化要素は、シミュレーションが高速であることだという。「カラム型ではない独自開発のデータベース(DB)でデータを処理しており、あるERPベンダーの高速DBで270分かかった処理がRapidResponseでは7分で終了したという事例もある。ビジネスの意思決定のあり方も大きく変わる」と金子社長は強調する。
 現在、国内販売は直接販売と間接販売が半々という状況だが、リセール可能なパートナーはJFEシステムズとエクサの2社のみ。SAP ERPの移行需要とリンクしてRapidResponseの国内需要も高まっているため、リセールパートナーやインプリパートナーを拡充したい意向だ。金子社長は「顧客満足度が高く導入後のトラブルも少ないため、パートナーにとっては投資する価値のある製品だと自負している」としている。(本多和幸)

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