マイクロソフト「Silverlight」の終焉。 2021年10月12日でサポートが終了

マイクロソフト「Silverlight」の終焉。 2021年10月12日でサポートが終了

Andrian Valeanu via Pixabay

◆Silverlightのサポートが2021年10月12日で終了

 マイクロソフトのウェブブラウザ用プラグイン「Silverlight」 のサポートが2021年10月12日で終了する(参照:Silverlight のサポート終了日)。Webブラウザで動画再生やアプリケーションを実現するマイクロソフトの Silverlight だが、現在利用できるのは、Internet Explorer 10 と 11 のみだ。Google Chrome では45以降、Firefox では52以降で利用不可となっている。マイクロソフトの Microsoft Edge でも利用できない(Microsoft Silverlight - Wikipedia)。

 Internet Explorer 10 向けのサポートは、2020年1月31日で終了する。2021年10月12日で終了するのは Internet Explorer 11 向けのサポートとなる。このタイミングで、Silverlight という技術は実質的に終了する。

◆Silverlightとは

 さて、Silverlight については、それがどういう技術か知らない人も多いだろう。

 Silverlight は、Webページ上で動画を再生したり、アプリケーションを構築したりすることのできる技術だ。この手のものとしては後発になる。たとえば Flash は、1990年代に登場したが、Silverlight は2000年代に登場した。Silverlight 1.0 の登場が2007年。2 は2008年、3 は2009年、4 は2010年、5 は2011年に公開されている。

 開発は、.NET Framework でおこなう(マイクロソフトが開発したアプリケーション開発・実行環境)。一時期は Flash の代替として使われ、動画閲覧サイトで Silverlight のインストールを求められることもあった。DRM技術を採用しているため、著作権保護の目的で導入したサイトが多かった。ただ、使い勝手が悪く、できれば Silverlight 未導入のサイトを利用したいと思わせるものだった。

 この Silverlight は十分に普及することはなかった。普及率は2008年夏の時点で33%。2012年4月の時点で75%程度に留まった。標準的な機能ではなく、有効にしたり、インストールしたりする必要があったのが災いした。そして、Silverlight の代わり普及したのは HTML5 だった。

 HTML5 は、2008年にドラフト(草案)が発表され、2014年に勧告された。HTML5 は、現在ではほぼ全てのモダンブラウザ上で利用できる。Webページ上での動画再生やアプリケーションの実行はこちらが主流になった。Silverlight は完全に敗北してしまった。

◆消えたWebページ上でプログラムを実行するための技術

 インターネットが普及して以降、Webは第2のデスクトップと言っても過言ではない状態になった。OSの他のアプリケーションを使う時間よりも、Webブラウザを使う時間の方が長いケースも多々あった。そうなるとWebページ上で動くアプリケーションの方が便利だと考えるのは自然な流れだ。またWebページを見ていて、サーバーと連動した操作をする際に、他のアプリケーションを立ち上げたくないというのも素直な思考になる。

 そのため、Webブラウザ上でアプリケーションを動作させる仕組みは、昔から存在していた。登場当時、代表的な存在だったのは Javaアプレットだ。最初の実装は1995年、Netscape Navigator に搭載されたのは1996年である。この年は、Flash の登場時期と同じである。のちに JavaScript となる LiveScript の開発は1995年。Internet Explorer 3.0 に VBScript

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