大規模災害時インターネットはどうなる?いざという時のスマホの使い方
2023年03月10日 08時00分IT小ネタ帳

大規模災害時インターネットはどうなる?いざという時のスマホの使い方
日頃、私たちは、スマホやパソコンからいつでもどこでもインターネットが利用できるのが当たり前になっています。
しかし、大規模災害に見舞われた場合も、いつもの使い方で必要な情報を迅速に入手することができるでしょうか。過去の事例をもとに検証していきます。
過去、日本は大地震や台風、豪雨などの自然災害にたびたび見舞われ、未曾有の事態は起こりうるということを嫌というほど思い知らされました。
有事には身の安全の確保だけでなく、家族や近しい人の安否確認も欠かせません。また、二次災害の危険性や避難状況などの情報を得ることも重要です。
2012年に総務省がまとめた「大規模災害時におけるインターネットの有効活用事例集」では、大規模災害発生時のインターネット活用場面を以下のように想定しています。
災害発生から72時間、国や自治体、気象庁などがインターネット網や専用回線を通じ、被災した地域の人に対して災害関連情報を一斉に配信。緊急速報メールがこれに該当します。また、減災情報配信システムのデータをもとに、各自治体から災害発生前に防災情報が配信される場合もあります。
大規模災害が発生した直後は、電話がつながりにくくなることがあります。また、スマホの紛失・破損により、連絡が取れなくなる可能性も十分に考えられます。
災害発生直後は急増することが見込まれる医療ニーズですが、病院が被災した場合は対応が追いつかないこともあります。そんな時も、メールやビデオ通話を利用すれば、医療相談やケアを受けられます。
公共インフラが打撃を受けた際は、衛星通信網や無線通信網を介して集められた情報をネットで公開。被災地への物資供給やボランティア活動などに役立てられます。
また生活関連情報の収集・提供のほか、援助物資やボランティアのマッチングなど、災害発生時はネットの幅広い活用が見込まれます。
大規模災害が発生したらインターネットはどうなる?
災害が起きるたびに重要度を増すインターネットですが、実際に大規模災害が発生すると、どのようなことが起こりうるのでしょうか。
東日本大震災発生時の事例を見ていきましょう。
大規模災害が発生した直後は回線が混雑し、ネットや電話がつながりにくくなります。東日本大震災では、基地局自体が稼働できなくなったエリアもありました。
災害時などに「00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)」という無料のWi-Fiが開放されることがあります。
https://koneta.nifty.com/koneta_detail/180817000617_1.htm
特定のサイトのサーバーがダウン
停電の発生やアクセスが集中することで、一部のサーバーに障害が発生し、利用ができなくなる可能性があります。
東日本大震災発生直後のTwitterは情報が氾濫・交錯し、必要な情報はもちろん、正確なニュースの入手が困難な状況に陥ることもありました。なかには、フェイクニュースが投下・拡散されてしまうケースもあるので、情報の収集には注意が必要です。
https://koneta.nifty.com/koneta_detail/180903000629_1.htm
スマホのバッテリーが切れてネットにアクセスできない
外出先で被災した場合、スマホのバッテリーが途中で切れてしまうおそれもがあります。停電が続き、復旧に時間を要する場合に、情報から隔絶されてしまう可能性もあります。
普段からモバイルバッテリーを持ち歩き、バッテリーをできるたけ減らさない設定をしましょう。
https://koneta.nifty.com/koneta_detail/181105000672_1.htm
災害発生時のスマホの利用法
安全を確保後、状況を把握し、家族などの安否確認ができたら、それ以降のネットの利用を控えるのが賢明でしょう。
大規模災害発生から6時間程度は、電話やインターネットがつながりにくくなります。この間、救護の要請や緊急連絡が必要な人が通信を行えるよう、また自治体や公的機関がスムーズに情報配信を行えるよう配慮したいものです。
ただし、余震や二次災害のおそれがある場合は、いつでもエリアメールなどの緊急速報が受けられるよう、スマホの電源を入れておくようにしてください。
続きは IT小ネタ帳 で