朝鮮人民軍創建日、核や米非難なりひそめ

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮は8日、朝鮮人民軍創建71年の記念日を迎えた。平壌市内では祝賀ムードが演出されたが、軍事パレードといった兵器や兵士を動員した大規模な行事は催されなかったもようだ。朝鮮労働党機関紙、労働新聞も国防力の強化を訴えたものの、核兵器やミサイルを指す言葉はなく、「米帝」と呼んで米国を非難する論調も見当たらなかった。

 27、28日にベトナムで予定される金正恩(キム・ジョンウン)党委員長とトランプ米大統領の2回目の首脳会談を前に、米国を刺激する動きを控えた形だ。核開発との並進路線から経済建設に集中するとした昨年4月の路線変更も反映しているとみられる。

 創建70年の昨年は、北朝鮮も参加した韓国・平昌五輪の開幕前日にもかかわらず、大陸間弾道ミサイル(ICBM)を登場させた軍事パレードを開催し、対米軍事力を誇示した。

 労働新聞は8日付社説で「軍将兵は金正恩同志を首班とする党中央委員会を擁護する第一決死隊、第一近衞兵になるべきだ」と強調。「わが国の戦略的地位に即した国家防衛力をしっかり強化し、社会主義強国建設を加速していかなければならない」と主張した。

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