乱獲による海洋資源減少で中国の伝統的漁村が消失―米紙

乱獲による海洋資源減少で中国の伝統的漁村が消失―米紙

3日、参考消息網は記事「乱獲とレジャー施設によって消滅の危機にある中国の伝統的漁村―米メディア」を掲載した。中国の伝統的漁村が次々と消えている。後にできるのは似たようなレジャー施設ばかりだという。写真は山東省の漁師。

2016年10月3日、参考消息網は記事「乱獲とレジャー施設によって消滅の危機にある中国の伝統的漁村―米メディア」を掲載した。

26日付の米紙ニューヨーク・タイムズは山東省の小さな漁村、魚鳴嘴の現状を取り上げた。人口わずか562人の小さな村だが、豊かな海産物に恵まれて人々は幸せな暮らしを送ってきた。だがそれはもう過去の話だ。乱獲と海温上昇により水産資源はすっかり減ってしまった。地元の官僚は新たな産業への転換を進めるとしてレジャー施設の誘致を決定。来年にも魚鳴嘴は取り壊されることが決まった。また水産資源保護を理由に村人たちは漁をすることを禁止された。魚鳴嘴だけではない。この数年で数十もの漁村が取り壊された。後に作られるのはどこも似たようなレジャー施設ばかり。

数百年にわたり魚鳴嘴で暮らしてきた村人たちは戸惑い、不安にかられるばかりだ。政府は新たにマンションを用意するという。新築まもない近代的なマンションで、ドイツ風の外観を備え、高速インターネットも完備されているという。だが人々には先祖代々の土地を離れたくないという思いは強い。また年老いた村民にとって、いまさら漁師以外の仕事につくことも難しい。(翻訳・編集/増田聡太郎)

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