韓国重要無形文化財の職人がテント暮らし5カ月目、一体なぜ?=韓国ネット「この国は文化がないのと同じ」「これでは国の深い歴史も無駄になる」

韓国重要無形文化財の職人がテント暮らし5カ月目、一体なぜ?=韓国ネット「この国は文化がないのと同じ」「これでは国の深い歴史も無駄になる」

5日、韓国・オーマイニュースは、韓国の重要無形文化財に指定された職人チュ・ヨンホ氏(66)が、工房横でテント生活を始め5カ月目を迎えていると伝えた。写真は韓国。

2016年10月5日、韓国・オーマイニュースは、韓国の重要無形文化財に指定された職人チュ・ヨンホ氏(66)が、工房横でテント生活を始め5カ月目を迎えていると伝えた。

チュ氏は韓国で小盤(ソバン)と呼ばれる木製のお膳の職人で、韓国南部・統営市道泉洞の工房で長らく小盤を作ってきた。しかし今年5月30日、チュ氏の大事な工房入り口に「立ち入り禁止」の表示がなされた。統営市が進める「道泉洞テーマ公園裏手の都市計画道路建設工事」の敷地に工房が含まれているとして、市と裁判所が強制執行を決めたのだ。以来、チュ氏は工房横にテントを張り野宿生活を続けている。

市は同じ道泉洞内に新築予定の「伝統工芸伝授館」にチュ氏に移ってもらうよう要請している。伝授館1階には伝統工芸品などの展示販売場が、2階にはさまざまな職人向けの工房が設けられる計画だ。しかしチュ氏は工房の歴史を理由にこれに反対している。チュ氏の工房は朝鮮時代に職人らが集まった「12工房」が置かれた地にあり、父親の代から120〜130年ほどの歴史を持つ工房なのだ。

チュ氏の要望を入れるよう、国会議員なども同地を訪れ市との交渉に当たっているが、これまでのところ歩み寄りはみられていない。

これについて韓国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられている。

「伝授館で共同作業じゃ集中できないでしょ。作品を作るなら自分だけの作業室が楽だよ」
「当然自分の工房で作業できるようにすべき。気が散って作品なんてできやしない」
「韓国は文化財をくだらないものと思っている国だったのか」
「伝統を守る職人の作業空間もまた一つの伝統だ。古びたとしても保存すべきでは?」

「政府は文化・芸術を奨励すると言ってなかったか?それなのになんだこれは?ため息しか出ないよ」
「誰のための行政なんだろう?」
「これだから韓国は伝統ある歴史空間すら保存できないんだよ。これでは国の深い歴史も無駄になる。海外に行くと、プライドを感じるよりも『わが国はなぜこうなんだろう』と思ってしまう」

「文化財扱いもしないで新しい家に移れだなんて。放っておいて職人が生まれるとでも思ってるのか?」
「伝統は受け継いでこそ伝統なのに。何でも新しいものがいいとは限らないよ」
「文化財の管理ができない国は文化がないのと同じ」(翻訳・編集/吉金)

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