「ゲノム編集ベビー」事件の中国人科学者が出所=研究再開については沈黙―米華字メディア

「ゲノム編集ベビー」事件の中国人科学者が出所=研究再開については沈黙―米華字メディア

「ゲノム編集ベビー」事件で3年の懲役を科されていた元南方科技大学副教授の賀建奎氏が出所したと報じられた。

「ゲノム編集ベビー」事件で3年の懲役を科されていた元南方科技大学副教授の賀建奎(ハー・ジエンクイ)氏が出所したと報じられた。米華字メディアの多維新聞が8日付で伝えた。

記事によると、北京時間7日、中国メディアの北京青年報の記者が賀氏に電話をかけたところ、賀氏本人を名乗る人物が応じた。今後研究を再開する計画はあるかについて賀氏は、「電話で話すのは都合が悪い」と言い、回答せずに電話を切ったという。

2019年12月30日に下された同事件をめぐる一審判決は、「賀被告は2016年以降、ヒトの胚遺伝子の編集技術で商業的利益を得られると考え、広東省の医療機関に所属していた張仁礼(ジャン・レンリー)被告、深セン市の医療機関に所属していた覃金洲(タン・ジンジョウ)被告と共謀し、国家の関連規定と医学倫理に反することを知りながら、安全性および有効性が厳格に検証されていないヒトの胚遺伝子の編集技術を生殖補助医療に使用した」と指摘。「賀被告らは倫理審査資料を偽造し、男性側がHIVウイルスの感染者である夫婦を集めてゲノム編集と補助生殖を実施し、偽名で真実を隠すことで、事情を知らない医師にゲノム編集した胚を生殖補助技術で人体に移植させた。結果、2人が妊娠し、相次いで3人のゲノム編集ベビーが生まれた」として、賀氏には懲役3年と300万元(約5800万円)の罰金が科されていた。

記事によると、2021年6月、刑務所に収監されていた賀氏は配偶者を通じて状況を知り、裁判所に訴訟を起こしていたという。(翻訳・編集/刀禰)

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