中国のコーチ務めた元韓国代表選手、今も世論の矢面に―中国メディア

中国のコーチ務めた元韓国代表選手、今も世論の矢面に―中国メディア

中国・参考消息網によると、韓国出身の元ショートトラック選手で、中国代表のコーチを退任して間もないビクトル・アン氏が、「ショートトラックを諦めて初めて論争を鎮めることができると感じている」と明かした。

中国メディアの参考消息網によると、韓国出身の男子スピードスケート元ショートトラック選手で、中国代表のコーチを退任して間もないビクトル・アン氏が、ソウルで最近受けた韓国メディアの取材に「ショートトラックを諦めて初めて論争を鎮めることができると感じている」と明かした。

アン氏は2006年に韓国代表として出場したトリノ五輪で金メダル3個、銅メダル1個を獲得して称賛を集めたが、11年にロシア国籍を取得。記事は、「これによりアン氏はロシアのショートトラックチームの『ビクトル・アン』になり、この行為は韓国で大きな議論を巻き起こしたものの、14年のソチ五輪でプレッシャーに耐えながら3個の金メダルを取ったアン氏はロシア・ショートトラックの英雄になった」と紹介した。

アン氏の現役引退は20年4月のことで、記事は「アン氏は以前、18年の平昌五輪を引退の舞台にしようと考えたが、ロシアのドーピング事件の影響で出場資格を失った」と伝え、「アン氏が再びリンクに戻った時はすでにコーチに転身しており、しかも韓国にとって最大のライバルである中国のコーチを務めていた。北京五輪でアン氏は『売国奴』と見なされ、大会閉幕後も依然、世論の矢面に立っている」と指摘した。

アン氏によると、中国チームへの指導はロシア国籍を取得したのと同じ理由からで、「ショートトラックというスポーツから離れないこと」を人生の道を選ぶ際の基準にしているそうだ。

ロシア国籍取得についてアン氏は当時所属していたチームが財政問題で解散したことに言及した他、自身もけがで良い成績が収められなかったことが疑問視されたと説明。こうした中、ロシアが寄せた誠意あるオファーを受け入れたのだという。

「韓国で不公平な扱いを受けたことはなかった」と強調したアン氏は、「ショートトラック選手として良好な環境で競技を続けるためにロシア国籍を取得した。中国チームの技術コーチ就任も同様の基準で決めた」とし、就任にあたって韓国国民の不満を考慮しなかったのかという問いについては「競技により良く関わるためだけにこの道を選んだ」との考えを語った。

ただ、北京五輪では中国選手の金メダルを喜ぶアン氏の姿が韓国で物議を醸すなどしており、記事はアン氏が「五輪が終わってから毎日さまざまな報道があり、まるで『犯罪者』になったかのよう。ショートトラックを諦めて初めて全ての論争を鎮めることができると感じている」とストレートに語ったことを伝えている。(翻訳・編集/野谷)

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