中国が極超音速飛行競争に加わる―米メディア

中国が極超音速飛行競争に加わる―米メディア

米CNNはこのほど、「上海からニューヨークまで2時間?中国が極超音速飛行競争に加わる」とする記事を掲載した。資料写真。

米CNNはこのほど、「上海からニューヨークまで2時間?中国が極超音速飛行競争に加わる」とする記事を掲載した。中国紙・環球時報が6日、その内容を要約して次のように伝えている。

わずか1〜2時間で上海からニューヨークへ?極超音速スペースプレーンに乗って飛行した場合、それは問題ではない。

北京を拠点に宇宙ロケットを開発する凌空天行(Lingkong Tianxing)は、秒速1マイル(約1.6キロ)で空を駆け抜けることができる旅客輸送ツールを開発することで、この見通しを実現することを目指している。

同社が発表したプロモーションムービーによると、スペースプレーンのような乗り物は、乗客(ヘルメットや宇宙服は不要)が搭乗すると、垂直に空に向かって発射され、巡航高度に達するとブースターから分離し、時速7000キロで滑るように進み、目的地に垂直に着陸する。

同社は、2025年に最初の軌道下宇宙旅行テスト飛行に着手し、2030年までに本格的な「超音速車両飛行」を開始することを目指している。

この計画は、実現すれば、豊かな利益の可能性を秘めている宇宙旅行というニッチなビジネスと極超音速のポイントツーポイント飛行に同時に足を踏み入れるという中国の野心の象徴となるものであり、中国投資界の重要なプレーヤーによって支えられている。

現在の宇宙飛行競争における中国の主要なライバルは米国とロシアだ。調査会社エマージェン・リサーチの最新の分析によると、世界のサブオービタル輸送および宇宙旅行市場の収益は、年複利成長率16.8%で拡大すると予想され、市場規模は2020年の4億2370万ドルから28年には14億4000万ドルに増加すると予測されている。

宇宙へのアクセスには高いコストがかかる。コンサルティング大手アクセンチュアの航空宇宙および防衛産業のリーダーであるジョン H.シュミット氏によると、宇宙旅行のコストが劇的に下がって億万長者よりもはるかに幅広い乗客に届くようになるまでにはかなりの時間がかかるとみられる。

中国人は、新しい市場機会を特定して対応することによって消費者の価格を押し下げるのに長けている。中国はすでに宇宙の重要なプレーヤーであり、国からの支援を得たさまざまな計画によるロードマップを備えている。中国は「2021中国の宇宙」と題した白書で、宇宙経済の目標を強化する計画を概説している。宇宙旅行は豊かな利益の可能性を秘めているため、中国は資源と施設を増強している。

シュミット氏によると「極超音速機は間近に迫っているかもしれない」。中国は民間宇宙経済の一角を占めようと決意している。(翻訳・編集/柳川)

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